「連ドラ主演の平均年齢」、いつの間にかこんなに上がっていた

若者のテレビ離れも当然?
高堀 冬彦 プロフィール

「若者も、中高年も」の取り組み

そんな中、「中高年以上にも若者にも受け入れられる」という連ドラづくりを実践しはじめたように映るのが日テレ。2018年まで5年連続で視聴率3冠王を得た民放界のリーディングカンパニーである。

とはいえ、日テレは2018年、プライムタイムの連ドラが1作品も平均視聴率が10%に届かなかった。名実ともに「成功作」と呼べる作品がなかったのだ。数が少ない若者を重視する作品が目立ったことも一因と見られる。

だが、この4月期は違う。若者を重んじたまま、中高年以上も取り込もうとしていることが窺える。

 

驚いたのは、「俺のスカート、どこ行った?」(土曜午後10時)における古田新太の主演である。「劇団☆新感線」の看板役者で抜群の演技力を持ち、過去にも主演連ドラが何本もある人だが、この放送枠の主演は長らく若手俳優や同女優、アイドルが務めてきたのだ。

今年1月期の「イノセンス 冤罪弁護士」の主演は坂口健太郎(27) 。その前の2018年10月期「ドロ刑 -警視庁捜査三課-」もアイドルグループ・Sexy Zoneの中島健人(25)が主演―――。やはり古田の主演は異例と言える。若者も中高年以上も取り込みたい日テレの深謀なのだろう。

ストーリーもまた幅広い視聴者の獲得が見込めそうな内容だ。ある高校にゲイで女装家の新米教師(古田)が赴任してくる。知識も教養も期待できそうにないし、いじめを受け校舎の屋上から取り降りそうな生徒に「飛び降りてみろ!」とけしかけるなど常識もない。

だが、この教師は、世の中の仕組みや人間の本質を知り尽くしている。その上で言いたいことを言い、好き勝手に暮らしている。生徒にも上司にもエリートにも屈しない。普段、学校や会社において、理不尽なことに強いられ、建前で生きている多くの視聴者には痛快だろう。

学園ドラマなので生徒も数多く登場する。それを演じるのは人気アイドルであるKing & Princeの永瀬廉(20)ら。これにより、若者も受け入れやすいはず。初回の視聴率は10.9%。好発進を遂げた。