Photo by iStock

「ポイントカードお持ちですか」最近やたらと聞かれる理由が分かった

タダより高いものはない…?

ポイントカードがこれほど普及している国は日本以外にない。「お得」という言葉に弱い国民性ゆえだろう。だが、よく調べると、お得どころか企業が丸儲けになるさまざまなカラクリが潜んでいた。

甘い話にはウラがある

「ポイントカードはお持ちでしょうか? お作りしましょうか?」

コンビニ、スーパー、チェーンの喫茶店、百貨店、家電量販店……。最近、どこで買い物をしても、店員にポイントカードの有無を聞かれることが多くなった。

「無料登録で300ポイントプレゼント」といった言葉に負け、何十枚もカードを作って財布がパンパンになっている人もいれば、機械的な店員の呼びかけにウンザリしている人もいるだろう。

ひとくちに「ポイント」と言っても、発行元や制度、還元率は千差万別だ。

TSUTAYAの「Tカード」のように、レンタルDVDの会員カードとポイントカードが一体化しているものもあれば、セブン・イレブンなどで使える「nanaco」のように、電子マネーを使うと自動的にポイントが貯まるものもある。

レジに行列ができようとも無料でカードの作成を客に勧め、「持ってくるのを忘れた」と言えば、レシートにスタンプを押され、「3ヵ月以内なら、合算いたします」と対応する。

日本はまさに「ポイントサービス大国」で、'17年度のポイントカード市場規模は約1兆8000億円もある(矢野経済研究所調べ)。

 

お得なことしかないようにも思えるポイント制度だが、甘い話には当然ウラがあるし、タダより高いものはないというのが世の常だ。

現金とは違って現物がなく、誰が価値を保証してくれるのかもあやふやなポイントを貯めるのに躍起になって、本当に大丈夫なのか。

そもそもポイントカードは、どうしてここまで普及したのか。簡単に歴史を振り返ってみよう。

全国共通ポイントの走りといえる制度は、'58年に登場した「グリーンスタンプ」、'62年の「ブルーチップ」の二つだ。

加盟店で集めたシールを台紙に貼って送ると、カタログの景品と交換できる仕組みで、指輪や腕時計などの高級商品もラインナップに並んでいた。家族総出でかき集めた記憶がある人も多いだろう。