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令和の時代、日本の既存野党が「壊滅状態」に陥る予感

そして健全な二大政党制が誕生すれば…

北朝鮮で何が起きるか

令和は、どんな時代になるのだろうか。大胆に予想すれば、私は「政治面で二大政党制が根付き、経済面では日本が飛躍を遂げる」とみる。その前段で起きるのが「現・野党勢力の壊滅」だ。なぜか。

そんな予想の大前提を先に述べよう。それは「明日の日本の姿は、世界情勢に左右される」という事情である。いくら日本が勝手に「こうありたい」と願ったところで、それを許すような周囲の環境が整っていない限り、願いは現実にならない。

たとえば、日本が「戦争をしたくない」と思っていても、周辺国から戦争を仕掛けられたら、戦わないわけにはいかないだろう。「それでも戦わないで、すぐ手を上げる」という敗北主義者もいるかもしれないが、多くの人は「座して死を待つ」選択をしないはずだ。

 

人々は普段、意識していなくても、世界の情勢を眺めて、日本の政治を考えている。政治は政策を通じて、経済にも大きな影響を及ぼす。間違った政策をする政権が誕生すれば、国は成長できない。それは、かつての民主党政権や隣国で実証済みだ。

だから、日本の将来を予想するには、まず世界、とりわけ東アジアの情勢をどう読むか、が重要になる。世界情勢の見方を間違えれば、必然的に日本に対する見方も間違えてしまう。そこで、東アジア情勢を先に考えよう。

北朝鮮はどうなるか

まず、北朝鮮はどうなるだろうか。私は金正恩(キム・ジョンウン)政権が長続きする、とは思っていない。いずれ必ず、崩壊する。

なぜかといえば、北朝鮮のような国でも、情報を完全に遮断できないからだ。それは皮肉にも、2度の米朝首脳会談が明らかにした。会談の様子は国営メディアを通じて北朝鮮国内に流れ、国民は断片的であっても、外国の様子を知ってしまった。

この間、米朝だけでなく、中朝首脳会談もロ朝首脳会談も開かれた。金正恩・朝鮮労働党委員長は自ら、情報を閉ざしてきた鉄の扉を開いてしまったのだ。会談の成果をひとまず棚に上げたとしても、私は「米朝首脳会談を開いたこと自体が政権の命取りになる」とみる。

かつてソ連が崩壊したのは、当時のゴルバチョフ書記長が進めたグラスノスチ(情報公開)が一因だった。チェルノブイリ原発事故も情報公開を後押しした。ソ連の人々は事故を受けて「自分たちの国がいかに時代遅れになってしまったか」をまざまざと実感したのだ。

世界の現実を知れば、国民は必ず自国と比較する。そうなれば、不満が高まるのは避けられない。国民の不満はやがて政権の足元を揺るがすだろう。

実際、4月19日公開コラムで書いたように、ハノイでの米朝会談の後、正恩政権は動揺しているように見える(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64216)。会談前に国内では制裁解除を見越して異例の事前報道を展開していただけに、正恩氏にとって、会談決裂は痛かったに違いない。

正恩氏はその後、ロシアを訪問してプーチン大統領の支援取り付けを目指したが、それも失敗した(4月26日公開コラム、https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64350)。こうなると、正恩氏は苦境から脱する出口がなくなってしまった。

強がってはいるものの、3回目の米朝首脳会談を期待していること自体が、袋小路に追い詰められてしまった現状を告白している。結局、北朝鮮は遠からず崩壊する。これが前提の1つ目だ。