令和は、どんな時代になるのだろうか。大胆に予想すれば、私は「政治面で二大政党制が根付き、経済面では日本が飛躍を遂げる」とみる。その前段で起きるのが「現・野党勢力の壊滅」だ。なぜか。
そんな予想の大前提を先に述べよう。それは「明日の日本の姿は、世界情勢に左右される」という事情である。いくら日本が勝手に「こうありたい」と願ったところで、それを許すような周囲の環境が整っていない限り、願いは現実にならない。
たとえば、日本が「戦争をしたくない」と思っていても、周辺国から戦争を仕掛けられたら、戦わないわけにはいかないだろう。「それでも戦わないで、すぐ手を上げる」という敗北主義者もいるかもしれないが、多くの人は「座して死を待つ」選択をしないはずだ。
人々は普段、意識していなくても、世界の情勢を眺めて、日本の政治を考えている。政治は政策を通じて、経済にも大きな影響を及ぼす。間違った政策をする政権が誕生すれば、国は成長できない。それは、かつての民主党政権や隣国で実証済みだ。
だから、日本の将来を予想するには、まず世界、とりわけ東アジアの情勢をどう読むか、が重要になる。世界情勢の見方を間違えれば、必然的に日本に対する見方も間違えてしまう。そこで、東アジア情勢を先に考えよう。