先日、野鳥を撮りに、まだ雪の残る山に入りました。
数日前に下見をして、身を隠すためのブラインドを張ろうかと思っていた、まさにその場所に大きな黒い生き物が動いていました。
ヒグマです。しかも、冬眠から目覚めたばかりのお腹をすかせたヒグマです。
ヒグマまでの距離は、30mほど。あまりに近いので、ゆっくりと後ずさりする余裕もなく、近くの斜面を駆け登りました。
振り向いてヒグマの姿を追うと、ヒグマも振り向いていました。
ある程度、距離が開いてから、「おーい! おーい!」と声を出し、僕の存在を伝えました。
去年は、同じ場所で親子熊に出会いました。おそらく、同じ母グマから離れた3歳か4歳くらいのヒグマだと思います。
動物を撮っている以上、山に入らざるをえませんが、できればヒグマには会いたくないですね。とはいえ、山はかれらの棲家。おじゃまさせてもらっていること、無事だったことに感謝して帰ってきました。