一生楽しく「浪費」するために知っておきたい「保険」と「年金」の話

「給与明細書」はここだけ押さえる!
劇団雌猫, 篠田 尚子 プロフィール

今と将来の自分を守ってくれる「厚生年金」

厚生年金……老後のための所得保障(老齢年金)と、障がいの状態になったときの生活保障(障害年金)の双方の役割を担う制度。
Photo by iStock

劇団雌猫 年金かぁ。私たちの世代は受け取れない、みたいな噂もありせんか? 

篠田先生 今の試算だと受け取れないことはないですが、受け取る年齢が遅くなる可能性はあるかもしれません。それに、一般的に年金というと「老齢年金」をイメージしますが、実はそれだけじゃないんです。不慮の事故で障がいを負ったとき、一生涯にわたって一定の生活保障をしてくれるのもまた年金なんですよ。

劇団雌猫 へえ~! 頼りになるなぁ。

篠田先生 日本では、20歳以上60歳未満の人はすべて国民年金(基礎年金)の加入が義務づけられています。会社員や公務員は、勤務先で厚生年金に加入することで、自動的に国民年金にも加入しています。ちなみに、厚生年金保険料の半分は会社が払ってくれているんですよ。

劇団雌猫 会社員だったら、自動的に両方の年金に加入しているってことですね。しかも会社が半額出してくれるなんて……。あ、それが「会社員は保障が手厚い」の意味ですか? 

篠田先生 そうですね。言い方を変えると、フリーランスや自営業者は国民年金のみということになります。

 
厚生年金(フリーランス・自営業者の場合)……会社員と比べて、将来的に金銭面で最も大きな開きが出る年金。自営業者は国民年金のみの加入なので、負担する年金保険料は定額(平成30年度は1万6340円)で、一般的に会社員よりも低く、将来受け取れる年金額も小さい。こうした差を埋めるために、国民年金に上乗せする付加年金や、国民年金基金といった、+αで加入できる年金制度が用意されている。

劇団雌猫 フリーランスだと、もらえる年金が少なくなっちゃうんだ! その分、貯金しなきゃいけないってこと? 

篠田先生 そうですね、年金に加えて貯金で備えるというのが理想です。繰り返しになりますが、年金制度は、いざというときにみなさんを守ってくれる大切な社会のしくみです。今は元気に仕事ができていても、病気になって高額の治療費が必要になるかもしれませんよね。

劇団雌猫 最近「健康、大事だな」って本気で思うようになってきた私たちには、身にしみすぎる言葉です。

篠田先生 そうそう。貯金だけでこうした万が一の出費をまかなうのはとても大変ですから。

編集部からのお知らせ!

関連記事