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一生楽しく「浪費」するために知っておきたい「保険」と「年金」の話

「給与明細書」はここだけ押さえる!
著書『浪費図鑑』で一躍脚光を浴びた、オタク女子4人組ユニット「劇団雌猫」。『一生楽しく浪費するためのお金の話』は、彼女たちが抱える「お金の悩み」を、自身も「浪費女子」のファンドアナリスト、篠田尚子氏がやさしく解決する一冊だ。理解しているようで、意外とみんな理解していない「給与明細書」。その中でも重要な3項目、「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」について、篠田先生の解説を見てみよう。

病気やケガでも最低限の保障「健康保険」

健康保険……業務外のケガや病気が原因で治療を受けるとき、治療のために会社を休むとき、あるいは、妊娠、出産するときなどに、勤務先で加入する健康保険組合から、必要な医療費や手当金の給付を受けられる制度。
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劇団雌猫 これはなんとなくわかります! 病院で保険証を見せたら安くなる、とか。

篠田先生 そうそう。病院にかかったときや、調剤薬局で薬を処方してもらうとき、保険証を提示するのは、窓口での自己負担額を3割に抑えられるからですね。

劇団雌猫 ほかにも役立つ場面ってあるんですか? 

篠田先生 一番わかりやすいのは、病気やケガの治療で会社を休まないといけなくなったとき。長期療養が必要になったときは最長で1年6カ月にわたり、傷病手当金として、健康保険組合からお給料の約3分の2の額が支払われます。

 

劇団雌猫 もし事故にあって働けなくなったとしても、それなりにお金はもらえるんですね。

篠田先生 長期療養以外でも、1カ月の医療費が自己負担の上限を超えた場合、超えた金額を払い戻せる高額療養費制度もあります。出産に関する各種手当金も健康保険から支払われます。

劇団雌猫 思ったより身近で大事な存在ですね。じゃあ、健康保険は許しましょう。

篠田先生 え、えらそう……。

健康保険(フリーランス・自営業者の場合)……市区町村で国民健康保険の加入が義務づけられている。医療費の一部、高額療養費、出産育児一時金は国民健康保険でも給付を受けられるが、傷病手当金と、出産手当金(産前産後休暇中にお給料の約3分の2の額を受け取れる)の支給はない。働けないときのために、別途民間保険などで備えたい。