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# カジノ

マカオのカジノで4億円負けた日本人「放蕩息子」が失ったもの

家族も身ぐるみはがされる?
人はなぜ、カジノに狂うのか? その知られざる裏側と、大富豪たちのリアルな生態を明かすのは、マカオの日本人カジノエージェントで、著書『カジノエージェントが見た天国と地獄』がある尾嶋誠史氏だ。カジノで人生を狂わせるのは、遠い世界の人々だけではない。日本人の中にも、数億円の負債をつくって困窮する者がザラにいるのだ。彼らの「末路」を、尾嶋氏が赤裸々に語った。

カジノにハマらない人はいない

「カジノにハマらない人はいますか?」

そう質問されることがありますが、僕個人の経験からいうと、これまでにそういう人は1人もいませんでした。

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少なくとも僕自身がアテンドすれば、もれなく全員をカジノにハマらせる自信があります。

カジノには人間の欲望が、すべて詰まっています。

まず、瞬時にして大金を稼ぐことができるという点。

たとえば、1万円を持っている人であれば、たった1日でそのお金を100万円にすることができるのです。

バカラの場合、たった2分の1の確率の運だけで、持ち金を100倍近くに変えることができる。

これを目の当たりにして、ハマらない人はなかなかいません。

ただ、そうして楽して一瞬の間に稼いだ大金を手にすると、当然人生がおかしくなる人が出てきてしまうもの。

僕のかつての知り合いだった日本人の田中さん(仮名)も、カジノで大きな借金を作り、人生が狂ってしまった1人でした。

 

僕自身は直接お客様としてアテンドしたわけではなかったのですが、同じ日本人ということで、彼がマカオに遊びに来たときに知人経由で知り合いになり、それから一緒に食事をしたり、カジノに遊びに行ったりするような仲になりました。

田中さんは、一見中肉中背のごくごく普通の40代の会社員だったのですが、以前一度ラスベガスに行ったときにカジノにハマり、以来、より日本から近くて通いやすいマカオのカジノに足しげく通うようになったそうです。

「最初はたった50万円の賭け金だったんだけど、ラスベガスに行ったら、何千万円も勝ったんだよ。そのとき、あまりの勝ちっぷりにカジノ側も驚いて、そのときの宿泊費は全部タダだった。そこから、カジノにはどっぷりハマっちゃったんだよね」

カジノのテーブルや飲み会の席で、お酒が入って上機嫌になると田中さんはそんな自慢話をよくしていました。

ラスベガスと違って、マカオは日本からのアクセスも良いし、キレイだし、遊びやすい。

そんな理由で、頻繁にマカオのカジノを訪れていました。