3月に国際基督教大学を卒業したばかりの福田和子さん。大学在学中にスウェーデンに留学し、そこで日本では教わらなかった「身体を守るための当然の性教育」に直面して衝撃を受け、避妊法や性教育などが「#なんでないの」というプロジェクトを始めている。

父娘間での性行為の裁判などでも「性的同意」という言葉は注目されるようになってきた。ただ、福田さんは「本来もっと身近な、普通のカップルのコミュニケーションとして必要なこと」だと言う。実際に「これこそ性的同意ということなんだ」と感じた体験を前回執筆してくれたが、今回はさらに理解を深めるためにも、実際に衝撃的な言葉を言われた体験など、もう少し詳しくお伝えしていく。

意見に対して多様な考えがあるのは当然

前回書いた、性的同意に関する記事は沢山の方にお読み頂き、大変様々な反響、ご意見を頂いた。「性的同意」、その言葉がひとりでも多くの人の目に触れること、それ自体が本当にうれしい。

私が前回書いた記事を一言で表せば、「性的行為には互いの積極的な同意が大切、かつ、同意以前にYesを自由意志に基づいて言える環境がまず重要」ということである。それに対して頂いたご意見には肯定的なものが大変多く、「同意ってこういうことなんだ!」「こういうことを普通にしあえるっていいよね」「モヤモヤが言葉になってた!」等、そういった言葉を自身の体験と織り交ぜながら下さる方もいた。有り難い。

一方で、様々な疑問を投げかけて下さる方も多くいた。「契約書に毎回判を押さなきゃいけないのか」「実際いやよいやよも好きのうちでしょう」「結局男が責められるのか」などなど。誰かの意見に疑念を抱くことは自然なことだと思うし、そういうひとつひとつの疑問が解決されてこそ、社会に浸透していくのだろうと思う。ただ、私がお伝えしたことはそういうことではない。そこで今回は、頂いた様々な疑問、ご意見に新たなのアンサーを提示するような記事にしてみたい。

「毎回契約書に判しないといけないのか」

やはり多く聞かれたのは、「同意書が必要になるのでは」「毎回契約書にサインするようなことをしていられない」といった声である。が、「性的同意=同意書にサイン」は違う。では実際のところ性的同意を取るはどういうことなのか?具体的にイメージして頂くために、今回、私の管理する#なんでないのプロジェクトのサイトに書き込んで下さった2人の女性の声の一部抜粋を許可を頂いた上で紹介しよう。

①ドイツに留学をした女性から

私は先月までドイツに交換留学をし、大学で出会ったドイツ人男性と今でも遠距離恋愛を続けている。実際にその国で教育を受けて育った人と付き合ってみると、いかに日本が閉ざされた国なのかと改めて気付いた。まずカップルでSEXのこと、体のこと、女の子の生理のことを、ガンガン話す。

決して日本人男性がダメ!と言い切るつもりはないが 「SEXのときに何をされるのが嫌いなのか、何をしてほしいのか、何が好きなのか」 「これは大丈夫?」と確認すること、初めて自分の性癖を確認されて「性的同意はこれなのかもしれない」と感じた私がいた。 私は日本で出会って付き合った方と、こんなフランクにお互いの体の話をしたことがない。 

例えば、「今生理きてて」と言った後の対応の違い。生理周期を聞いてきて、「イライラしてるとき、おなか痛いときちゃんと理解したいから」と勝手に次がいつなのか計算してくれた。 ドイツはピルを飲む女性も半数程度なので、ピルを飲んでいるのかの確認もされた。 コンドームも当たり前のようにスーパーや薬局で売っていて、駅のホームでコンドームの広告を見ることも普通だった。

「隠す必要なんてない、避妊は大事、愛し合っているんだからお互いの体を知ってSEXする」この価値観、すてきだなと思った。