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「インスタグラマーになりませんか?」子どもを狙うスカウト詐欺の恐怖

悪用される「憧れの存在」
高橋 暁子 プロフィール

Instagramで多発するスカウト・副業詐欺

トラブルはInstagramでも多数起きている。Instagramに写真を投稿していると、「素敵な写真ですね。インスタグラマーになりませんか」などのコメントがつくことは多い。

筆者の投稿にもついたことがあるが、そもそも「インスタグラマー」という呼称が気になった。Instagramに写真を投稿している時点で、すべてのユーザーはインスタグラマーのはずだからだ。違うユーザーからまったく同じコメントをつけられたこともある。“インフルエンサー”ならスカウトもあるが、フォロワーや「いいね」などが特別多い場合に限られるし、声をかけてくる相手はマーケティング会社や代理店のはずだ。

 

実はこのようなコメントは詐欺のきっかけに過ぎない。ある女子中学生は、自分の投稿にスカウトのコメントがつき、嬉しくなってしまった。レッスン代などに貯金をはたいた他、バイトもして払っていたという。

前述のように、若者たちはYouTuberやインスタグラマーに憧れがあり、スカウトされると芸能事務所からのスカウトのように感じられる。ところが、実際は連絡を取ると高額なセミナー代金などを搾取されることが多い。もちろん、お金を支払ったからといって人気のインスタグラマーになれるわけはない。

Photo by iStock

騙される対象は若者だけではない。Instagramで、札束やブランド品などの写真を投稿している主婦ユーザーがいる。プロフィール欄や投稿の説明欄などには、「儲かるビジネスをしており月収100万円を超えた。スマホだけで簡単に稼げるので、気になる人はDMかLINEで連絡を」という旨が書いてある。「主婦OK」などと書かれてあるのも特徴だ。ポイントは、肝心の副業の内容にはまったく触れられていないこと。

子どもの写真なども掲載しているので信用してしまう人が多いが、実際は情報商材などを売りつけられるパターンが多い。「#副業」「#お小遣い稼ぎ」などのハッシュタグ付きで投稿されおり、お金に困っている主婦が連絡してしまう。DMやLINEという密室でのやり取りに持ち込み、懐具合を聞き出して上限のお金を出させるのだ。

筆者が調べたところ、Instagramアカウントでは別人なのに、連絡先となっているLINE IDがまったく同じケースを見かけた。このように、インスタグラマーの生活やインフルエンサーに憧れたユーザーが狙われているのだ。