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# 消費税

消費増税は予定通りでも「地獄」、先送りしても「地獄」なワケ

萩生田発言の背景にある焦り

「やはり」で広がる波紋

消費増税の先送りはあるのか。安倍晋三首相の側近のひとりである萩生田光一幹事長代行の発言が波紋を広げている。

インターネット番組に出演した萩生田氏が、10月の税率引き上げについて、「6月の日銀短観(全国企業短期経済観測調査)の数字をよく見て『この先危ないぞ』と見えてきたら、崖に向かい皆を連れていくわけにいかない。違う展開はある」と発言した。

自民党幹部から相次いで批判の声が上がり、萩生田氏は「政治家としての私個人の見解を申し上げた」と釈明せざるを得なくなった。

政府与党幹部の火消しにもかかわらず、萩生田氏の発言を聞いた関係者の多くは、やはり首相周辺では増税に危機感を持っている人たちが多くいるのだと感じている。それぐらい、足元の消費が弱いのだ。

日本百貨店協会が4月23日に発表した3月の全国百貨店売上高(店舗数調整後)は前年同月比0.1%増となり、2カ月連続でプラスになった。

宝石や高級時計といった「美術・宝飾・貴金属」部門が6.7%増だったことが全体を引き上げたが、衣料品は1.4%減、家庭用品は6.6%減と全体として消費が盛り上がっているわけではない。

 
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