元横綱・貴乃花、7月の参院選出馬説が「急速に再浮上」した理由

このまま寄り切られるのか…
時任 兼作 プロフィール

「100万票は固い」

親しい人物の証言、後援者の登場、CMの固辞、有名人ならではの強みを生かした選挙運動の可能性……あくまで状況証拠ではあるが、ここまで並べられると「連休明けには、参院選出馬を発表」との冒頭の永田町筋の発言も、にわかに現実味を帯びてくる。

もっとも、

「安倍首相との最終打ち合わせの面談期日がいまだ確定していない。花田氏から入るはずの連絡が入っていないので、実際はどうなることか」

と、馳議員の周辺からは困惑の声が漏れ聞こえてきた。相撲協会退職も突然だっただけに、直前でもテーブルをひっくり返しかねない花田氏の去就を危惧しているのである。

 

その一方、同氏が国会議員となった暁には、その決断力・実行力で相撲協会をはじめ、暴力やパワハラなど悪しき体質が色濃く残る日本のスポーツ界の改革に取り組んでもらいたいと期待する声が、永田町内外で多いのも事実だ。

1989年の参院選に出馬した、元プロレスラーのアントニオ猪木氏は99万票、2010年の参院選に出馬した柔道の谷亮子選手は、同じく35万票を獲得して当選している。「空前の大相撲フィーバーを巻き起こした『平成の大横綱』の知名度ならば、100万票は固い」と、政治的な観点から期待を高める自民党執行部の打算もある。

現在の状況は「攻める自民党」対「躊躇する花田氏」という構図のようだ。最終的には自民党側が花田氏を押し切りそうな勢いだが、「土俵際」の名横綱は、どんな名技で応じるのか。最後まで目が離せない。