5月 7日 第1回科学者京都会議が開催される(1962年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

核兵器の根絶と戦争反対を訴える科学者による国際会議「パグウォッシュ会議」の日本版として、第一回の科学者京都会議が、この日から、3日間の日程で開催されました。

パグウォッシュ会議とは、正式には科学と世界の諸問題に関するパグウォッシュ会議といい、ラッセル=アインシュタイン声明をきっかけとして開かれ、すべての核兵器およびすべての戦争の廃絶を訴える科学者による国際会議です。第1回目(1957年)が開かれたカナダの村“パグウォッシュ”にちなんで、こう呼ばれるようになりました。

(関連の日:7月 9日 ラッセル=アインシュタイン声明(1955年)

しかしその後、会議における核兵器に対する評価は徐々に変化し、核兵器廃絶を主張する者と、核兵器との共生を求める者との対立が鮮明化しはじめました。やがて1960年代に入ると、核兵器による平和(いわゆる「核抑止論」)が会議に定着するようになります。

こうした傾向が強まったパグウォッシュ会議に反対して、朝永振一郎や湯川秀樹らが中心となって開かれたものが、科学者京都会議です。天竜寺で開催された第1回会議は、ラッセル=アインシュタイン声明に共鳴する多くの科学者・文化人が参加しました。

この会議で、あらためて、核兵器と戦争の廃絶を訴える宣言が採択され、各国に核禁止協定の締結を要請しました。声明文の署名には、大仏次郎や川端康成、谷川徹三、平塚らいてう等の名前が見受けられます。この会の記録は、『平和時代を創造するために-科学者は訴える』(岩波新書、1963年)としてまとめられました。

【写真】天竜寺
  開催場所となった天竜寺 photo by iStock