「暗証番号」の最新事情、絶対にこれだけはやってはいけません!

いちばんNGは名前の語呂合わせ…
週刊現代 プロフィール

メモしてカメラで撮影

そんなとき、大橋美智雄さん(55歳・仮名)の話は参考になる。

「3年前に90歳で亡くなった親父は、亡くなる6年前から認知症になってしまい、生活するにも支障が出るレベルだったので暗証番号など聞きだすこともできませんでした。

亡くなった直後、葬儀費用だけでも親父の貯金に頼ろうとしたのですが、やはり暗証番号がわからない。口座が凍結されれば解除に1ヵ月以上はかかると聞いていたので焦りました」

 

気を落ち着かせようと、遺品の整理を始めた大橋さんだったが、遺言書にあった「カメラを確認してほしい」という一文を確認すると、事態は変わる。

「私が古希祝いにあげた古い大型のデジタルカメラです。これだけは、認知症になったあとも肌身離さず持っていました。

データを確認してみると、まだ幼かったときの孫の写真ばかり残っていたのですが、その中に1枚だけ、メモが書かれた紙を撮った写真があったのです。

よく見てみると、カード名と暗証番号がビッシリ。自分に何か起きたときのことを考えて撮っておいたのでしょう。パソコンに繋げていなかったので、流出の心配もありません。ちゃんと口座からお金をおろすことができました。

生前は自分のことをなかなか話さない人でしたけど、遺された人のことも考えていたんだなと感じました」

Photo by iStock

大橋さんの父のように、暗証番号を書き並べたメモをカメラで撮って残すというのも一つの手だ。

いまならスマホで撮るのが普通だが、ネットに繋がるとデータが漏洩するリスクがある。機種変更して契約を解除したスマホが余っていれば、それを使おう。

暗証番号は、厄介だ。だからこそ、先のことを見越して決めたほうがいい。

「週刊現代」2019年4月20日号より