# アート

世界の大富豪たちに「日本人のアート作品」がいま大人気の秘密

アートバーゼル香港から見えたこと

世界の富豪たちがアートを買い漁っている。

昨年の記事『日本人は知らない、世界中の金持ちが「アート」を買う本当の理由』では、アートが世界の富豪たちの投資対象となっていることを紹介しました。今回はアジアで最大のアートイベントであるアートバーゼル香港に参加してきたので、その模様についてレポートします。

 

世界中のセレブが集まる

アートバーゼルは、スイス北西部の同名の都市で毎年6月に開催される現代アートに関する世界最大規模のイベントで、現在では同じブランドを冠したイベントが毎年3月に香港、12月にマイアミで開催され、3都市共にイベントが開催される大陸を中心として海外からも多くのセレブを集めて盛況となっています。

元々、1970年に欧州のギャラリー(画廊)が主催する現代アートのイベントとして発足しましたが、年々参加するギャラリーとゲストが増えて膨らんだ必要資金を、スイスの最大手プライベートバンキングであるUBSがスポンサーとなって支えて、現在の世界的なイベントにまで成長してきました。アートバーゼル香港も2013年からUBSがトップスポンサーになっており、下写真にあるようにグローバル企業がこぞってスポンサーとして名を連ねる巨大イベントとなっています。

今回、私が参加したのはシンガポールでUBSの日本人担当者チームと付き合いがあったことによる招待で、トップスポンサーの招待だけあって会場の裏手には大きなゲストルームが用意されていて、シャンパンを飲みながらキュレーターのガイドのもとで主要な作品を効率的に鑑賞できました。

アートバーゼル香港と時を同じくして、大手オークションハウスのサザビーズも同じ会場で大規模なオークションを行っていましたが、こちらは評価が確定したクラシックなアート作品や宝飾品などが中心。これから評価が高まる可能性がある現代アート中心のアートバーゼル香港とはラインナップがうまくすみ分けられていて、双方のイベントに参加する富裕層がほとんどのようです。

アートバーゼル香港はセレブや富裕層だけでなく、一般の人の関心も高まっているようで、当日チケットも昼頃には完売しており、入場を待つ長蛇の列が会場の外までできていました。日本ではまだ現代アートへの一般の人の関心はあまり高まっていませんが、後述するような良質な作品を鑑賞すると様々な感情を喚起され自然と関心が高まると思います。