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「同時崩壊」もありえぬ事ではない韓国・北朝鮮の苦しい現状

外交挫折、経済下降に不気味な自由朝鮮

米韓会談で門前払いされた文大統領

4月11日に開催された米韓会談は事前の予想通り、文大統領がトランプ氏に「鼻であしらわれる」結果となった。実際、サシで話したのがたったの2分と言われている(韓国政府は否定しているが…)。間に通訳を挟んでいるなら、ほとんど何も話していないはずだ。

これでは、国際会議の会場の廊下で立ち話をするよりも下の扱いだから、実質的な門前払いと言っても良い。

米国が4月11日に会談の日程を設定したのは、同じ日に行われる大韓民国政府樹立100年を祝う式典を意識したものだと考えられる。文在寅大統領は、この式典を重要視し、出席予定であったから、一種の嫌がらせとも言える。「君が来ると迷惑なんだけど……」という米側のメッセージととらえるのが自然であろう。

文大統領がこのメッセージの意味を理解しなかったのであれば、周囲の評判以上に無能な政治家であり、もし無視したのであれば、とんでもない従北政権である。ただ、従北とはいっても、金正恩氏から見れば「トランプ氏の機嫌を損ねる」ありがた迷惑な行為であり、ここまでくると滑稽としか言いようが無い。

押しかけ女房ならまだ可愛げがあるが、「押しかけ代理人」(北朝鮮に対しても押しかけ)という招かれざる客が、けんもほろろの対応を受けるのは当然だろう。

また第2回の米朝会談の前に、文大統領が金正恩氏に提供したとされる「トランプ情報」がとてつもなくいい加減なものであったということを証明することにもなった。トランプ氏から昼食会の中止という「お預け」をくらった金正恩氏が、不正確な情報を提供した文氏に激怒したのも良くわかる。

 

なぜここまで、文氏は状況を把握できない(もしく無視する)のか? 当然、文大統領個人の資質がある。さらに左派政権でトランプ氏の動向をつかみにくいなど色々考えられるが、同じく左翼政権でトランプ政権とのパイプが細い共産主義中国の方がはるかにましな対応をしている。

実際、これだけ失策が続くと国民の支持も失われ、支持率も急降下している。

しかも、トランプ氏はわざわざシンガポールやベトナムまで出かけて金正恩氏と会談を行った。それに対して、重要な式典を放り出して訪米したのに立ち話以下で門前払いをされた文氏は、金氏よりもはるかに格下であるという印象を世界中に拡散してしまった。

米国にとって敵国の北朝鮮に対して、韓国は同盟国であるのはずなのだが……。

当サイト2018年、12月26日の記事「米国に見捨てられたら、韓国は北朝鮮より先に『崩壊』する可能性」で述べた様に、ベトナム戦争末期のサイゴン陥落ならぬ「ソウル陥落」がおこる可能性は益々高まっている、と筆者は考えている。