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「僕がDMMに会社を売ったワケ」インフラトップ大島CEOの勝算

グループインの影響とメリット
マネー現代編集部 プロフィール

DMMのナレッジを一気に手に入れた

DMM.comが有するナレッジが手に入ったことも、とてつもなく大きいメリットだったと大島さんは言う。

「DMM.comは、これまでいろんな会社を買収してきました。その中で、成功事例や失敗事例などをすべて聞くことができるのは大きいですね。3年分くらいの時間とナレッジを、一気に買った感覚です

 

例えば、DMM.comはオンライン英会話の事業も順調だが、そこからは特にマーケティングに関する情報を共有してもらっているという。

「彼らはマスプロモーションでCMをバンバン打っていたので、実際にいくらかけてどれくらい集客があったのか、どれくらいリテンションしたのかといった細かい数字をもらって、マーケティングプランの参考にしています」

確かに、テレビCMのように莫大なお金がかかる投資は、何のノウハウもないままではなかなか手が出しづらい。博打になってしまう。

「40事業のうち、うまくいっているところとそうじゃないところの細かい数字が見られるので、リスクも先にわかるのがいい。成果が出やすい確度の高い施策を、短期間で打てるのは大きな魅力です」

また、マネジメントにもいい影響が出ている。

「今後の店舗展開や評価制度の整備など、インフラトップがまだ弱い部分について、COOの村中悠介氏を中心にマネジメント全般をリードしてくださるのが心強いですね。DMM.comでやってみてよかった点、悪かった点、導入コストなどをいろいろ聞きながら、じゃあ僕らはどうするか。相談しながらスピーディーに意思決定ができています」

DMM.comのノウハウは、プロダクトの精度を高める、という一番本質的な部分でも大いに役立っている。技術顧問としてDMM.comから来ているCTOの松本勇気氏が、設計や技術的なフィードバックなどプロダクトの磨き込みにかなり深くコミットしているからだ。松本氏といえば、グノシーで当時最年少にしてCTOになった人物である。エンジニアの間では、カリスマのような存在として有名だ。

「プログラミングの知識やスキルを、誰でも確実に身に付けることができる。さらに、その後の人生を変えるようなキャリアチェンジにつなげていくことができる。WEBCAMPの品質は、そういうものでありたいんです。

WEBCAMPはすでにプロダクトが強い状態ですが、僕としては世界で一番いいものにしていきたい。だから、素人が一流のプログラミングを身に付けるためには何が必要なのか、それをよく理解して体現できる松本さんの存在はありがたいですね」

松本氏の直下には敏腕エンジニアもたくさんいる。そうした人たちと連携してプロダクトの磨き込みができるのは、インフラトップにとって最高の環境に違いない。

最後に、後に続く未来の起業家にアドバイスを求めると、大島さんはこう締めくくった。

「資金繰りは起業家にとってずっとつきまとう問題ですが、個人的には増資や借り入れはガンガンしたほうがいいと思っています。お金があれば、時間が買えます。どんどん資金を調達して、どんどん投資して、どんどん事業を伸ばす。それでPDCAを早く回せるし、自分の経験値も最大化できる。

若い頃の失敗は、むしろトラックレコードでポジティブなもの。だからどんどん前のめりで挑戦していけばいい。結果的に、自分の成長確度や到達点は高くなるんじゃないでしょうか」

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