イースターの日は、みんなどうやってお祝いしているの?

自殺や絶望から救われる「復活の物語」
石黒 マリーローズ

ゆで卵を割るゲーム

そういえば、私の愛する母は、オレンジ色や赤色の玉ねぎの皮を集めていました。それらの色はちょうど、私たちが日本で見かけるのと同じものです。

玉ねぎの皮を集めるのと同時に、母は異なる形をした様々なハーブや草を集めて、それらを2~3本ずつ生卵と一緒に束ねてから、ごく薄い白布でそれらを包み、丈夫な糸で縛って、玉ねぎの皮で溢れんばかりの鍋の中に入れていました。

 

しばらくしてそれらの卵が茹で上がると、ごく薄い白布と糸をはずし、赤い模様のついた卵を、藁を敷き詰めたトレイに飾りつけます。そうして飾りつけられた卵は見た目にも可愛らしく、お客さんに勧められたり、ゲームに使われたりしました。

そのゲームとは、二人がそれぞれゆで卵を手に持ち、指をしっかり握りしめて、自分の卵を傷つけることなく、相手の持つ卵のてっぺんを割ろうとするものです。どちらか片方の卵にヒビが入ったら、その人は負け。相手は卵のてっぺんにヒビが入るまでゲームを続けることができます。

このゲームは、復活の主日、または復活の月曜日にするものとして、様々な国の多くの人に親しまれています。なぜなら、このときに、「Happy Easter!」と互いに祝福し合うために、親戚や友人たちが集まったり、互いを訪問し合ったりするからです。

また、ここで付け加えておきたいのは、卵の形をしたチョコレートや、国によってはうさぎの形をしたチョコレートが飾られ、その場で食べる、あるいは家に持って帰るよう、家を訪れた人に勧められるということです。

ホームメイドあるいは店で買ってきた、様々なお菓子やケーキが飾られ、家族やお客さん、従兄弟や伯父伯母……などに食べるよう、勧められます。

私が皆さんに提案したいのは、時には玉ねぎの皮を集めて色のついたゆで卵を作って家族をびっくりさせ、自分あるいは家族のお弁当と一緒に学校や職場に持っていくことです。私の母のように、草や葉っぱで模様をつけるのもよいでしょう。

エンゲージリングを入れて……

何年か前にスペインで、イースター前の数日間、エンゲージリングが話題になりました。多くの国ではレバノン同様、大きな美しい包装紙に包まれ綺麗なリボンをかけられたイースターのプレゼントが店頭のあちこちに飾られていますが、そのひとつをあるスペインの若い女性がボーイフレンドから受け取ったからです。

しかし、彼女は包装紙の色があまり気に入らなかったので、そのパッケージを受け取った店に行き、時には50㎝あるいはそれ以上のこともある、大きなチョコレートのイースター・エッグを別のものと交換してもらいました。

後にボーイフレンドが彼女に電話をかけ、彼女の反応を見ようとしたときに、いったい何が起こったのかが発覚しました。その少女は急いでその店に駆けつけましたが、ボーイフレンドが彼女に贈ったチョコレートのイースター・エッグは既に売れていました。ショック! 涙! ニュースはここで終わっていました。

彼女の返品したエンゲージリング入りのイースター・エッグを購入したお客さんは、それを店まで返しに来るでしょうか? そうであることを願ってやみません。

そしてこれは、復活の主日と、人々が友人たちにプレゼントする大きなイースター・エッグのチョコレートにちなんだ、実話なのです。