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飛距離が伸びる「科学的3要素」とは?
ブルーバックス編集部 プロフィール

世界標準スイングの“支点”は意外な位置にあった!

──飛びの3要素の最後に挙げられた〈クラブのねじれの力〉について詳しく教えてください。

板橋連載第2回で、リストを返さないスイングの物理的な優位性についてお話ししました。それは、世界一スイングが美しいと称された伝説のプレーヤー、ベン・ホーガンが説くように、〈右手がつねに左手の下〉にあるノーリストターンスイングです。

ノーリストターンでスイングすると、グリップはクラブヘッドよりつねに先行することになり、『ハンドファーストスイング』になります。それは同時に、〈スイングの支点〉がどこか、というポイントに関わってきます。

従来の、腕を返してヘッドを走らせる“ジャパニーズ・ゴルフ”理論では、スイングの支点はどこになると思いますか?」

──握った部分を中心にクラブが回ってくるので、グリップが支点となりますね。

板橋「そうです。インパクトの前後で右手と左手の位置関係が入れ替わり、ヘッドがグリップを中心に回って、グリップを追い越していきます。これに対し、フィニッシュまでクラブヘッドがグリップを決して追い越さない世界標準のスイングでは、グリップがスイングの支点になることはありえません」

──いったいどこが支点になるのか、まったく想像がつきません。

板橋「正解は、〈クラブの重心位置〉です。ゴルフクラブの重心は、クラブのシャフトを人差し指の上に乗せたとき、左右のバランスがとれて水平になる指の位置です。世界標準のスイングでは、このクラブの重心を支点にして、グリップとクラブヘッドの入れ替えをおこなっていくのです」

【写真】グラブの重心
  クラブのシャフトを人差し指の上に乗せ、左右のバランスがとれてクラブが水平になったときに、人差し指が当たっているシャフトの位置が「クラブの重心」。世界標準のスイングでは、グリップではなく、このクラブの重心位置を支点にして、クラブを操作する

──つまり、先行していたグリップにヘッドが追いついてくる。

板橋「わかりやすくたとえれば、身体を中心に回転していく過程で、クラブの重心位置からたわんだシャフトが、ボールに当たるときに跳ねるように戻るイメージでしょうか。

ちょっと難しい話になりますが、スイング中にクラブには3つのねじれの力が働きます。A=スイング軌道に沿って作用するねじれの力、B=上下(縦方向)に作用するねじれの力、C=クラブヘッドが回転する方向に作用するねじれの力、です。この3つのねじれの力が最もエネルギー効率がよく作用し、なおかつ最もミート率が高くなるクラブの使い方なのです」