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たった10分で1億円を失う…カジノに狂った大富豪のスゴい負け方

5年で60億円つぎ込んだ人も
尾嶋 誠史 プロフィール

5年で60億円つぎ込んだ人も

しかし、逆に考えると、いくらでも地下送金をかけられるため、自分の資産のギリギリいっぱいまでギャンブルに投じることができるという怖い状況でもあります。

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いくらでもお金を引き出せるそのせいで、多くのお客様はついついカジノでお金を使い過ぎてしまう傾向にあります。

ですが、そんななか、僕のお客様の1人である中国人の陳さんは、とても理知的な人で「毎回カジノで使うお金をきちんと決めて来てそれを守る」というしっかり者でした。

彼は中国の地方の建設関係の社長さんで、年齢は40代中盤くらい。見た目はスーツが似合いそうな、普通のビジネスマンです。

この十数年ほどは中国バブルで公共工事の受注が立て続けに入るなど、建築関係の需要が高まった結果、陳さんの資産は何十倍にも増え、カジノ通いを始めることにしたそうです。

カジノ通いを決めた際、彼が自分のなかのルールとして決めたのは、「いかに勝負に負けて熱くなっても、自分の手持ち資金を超えたら、即、撤退する」ということ。

 

このルールが守れなくて、想定していた資金の何倍、何十倍も使ってしまう人が多いなか、そんな陳さんのストイックな姿勢と強靭な精神力にはいつも感心していました。

さらにすごいのがその軍資金の金額です。

カジノ用の軍資金として彼が毎回準備していたのが、なんと3億円。

しかも、彼は年に4回マカオに来ていたので、単純計算すると年間12億円のお金をカジノで使っていた計算になります。

そのうえ、残念なことに陳さんはとてもギャンブルが弱い人で、きっちり3億円を軍資金としてもってきては毎回カジノに入り浸るものの、全部きれいさっぱりすってしまう。陳さんは5年ほど前からマカオに通っているのですが、そのなかで一度も彼が勝っているところを見たことがありません。

5年間に毎年12億円使っていたと考えれば、最低でも60億円をカジノにつぎ込んでいるはず。

そんな大金を失っても、いまだに平然とカジノに通い続ける陳さんを見るたびに、カジノの持つ謎の魔力を感じるのでした。