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# カジノ

世界一のカジノ都市、マカオのVIPルームに集まる大富豪たちの生態

超セレブはこんなものまでタダになる
人はなぜ、カジノに狂うのか? その知られざる裏側と、大富豪たちのリアルな生態を明かすのは、マカオの日本人カジノエージェントで、著書『カジノエージェントが見た天国と地獄』がある尾嶋誠史氏だ。たったひと晩で何億円ものお金を使いはたす、超セレブの姿を間近で見てきた尾嶋氏。普通の人は決して入ることのできない「VIPルーム」の内情を、赤裸々に語ってもらった。

VIPルームで遊ぶには?

一般開放されているカジノは基本的に年齢制限さえクリアすれば、誰でも入ることができますが、VIPルームでプレイするのはそう簡単ではありません。

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まず、普通のカジノとフロア自体もまったく違う場所にあるうえ、そこに至るまでの通路は屈強な監視員によって厳重にガードされています。エージェントの紹介がない人は、かろうじてなかに入ることはできたとしても、実際にプレイすることはできません。

すなわちVIPルームでプレイしたいならば、まずはそのVIPルームを運営するジャンケットに所属する、僕のような「エージェント」を探さなければなりません。

エージェントは、VIPルームへとお客様をアテンドする役目を担っており、このエージェントを介してでないと、どんなお客様もVIPルームで遊ぶことはできません。

誰かからエージェントを紹介してもらうか、あるいは自分からコンタクトを取ってお客になるか。最近は、HPを持っているジャンケット会社も多いので、インターネット上でコンタクトを取るという方法もあります。

ただ一方で、資金力を持っていないことには、入るのがとても難しい世界ではあります。

まず、ジャンケットのエージェントは、そのお客様が本当にVIPルームで遊べるだけの資産がある人なのか。また、信用が置ける人なのかをチェックします。そうしたエージェントの審査を経て、ようやくVIPルームでプレイする資格を得ることができるのです。

 

では、VIPルームでプレイするには、どのくらいのお金が必要なのでしょうか? 

まず、最低限必要なデポジット(保証金)は、10万香港ドル。日本円に換算して、たいがい140万円くらいのデポジットを入れないとVIPのメンバーにはなれません。とはいえ、140万円しかデポジットを預けない人はほとんどおらず、だいたいのお客様は1回の滞在で1億円以上預けていきます。

そもそものワンベット(1回に賭ける金額)が10万香港ドルや100万香港ドルからスタートするので、10万香港ドルだけを持って遊ぶ人はまずいません。

10万香港ドル程度の金額であれば、一般フロアでも遊ぶことができるので、逆に一般フロアで遊んだほうがメリットは大きいのではないでしょうか。実際、一般フロアでも10万香港ドル以上のお金を使って遊んでいる人も、いっぱいいます。

さらに、一般フロアとVIPフロアでは、デポジットの扱いは全然違ってきます。

VIPフロアのチップは、あくまで“物品”とみなされるので、一度チップにしてしまうとお金に戻すことができません。もしも1億円をチップに一度換えたら、1億円分のチップを全部一度はギャンブルに賭ける必要があります。

最低でも一度に1億円以上のお金をカジノで使う資金力と勇気があるかどうか。これが、VIPルームを利用できるかどうかの、唯一の条件と言えるかもしれません。

逆に言えば、お金さえ持っていれば、誰でも入れる世界ともいえます。