2019.05.02
# 投資信託

月3万円で3000万円をつくるには「無分配型」投信を選びなさい

「毎月分配型」の落とし穴
太田 創 プロフィール

「基準価額」はチェックしない

実際に、投資信託による積立投資で成功している個人投資家の共通点を御存じでしょうか。それは、「基準価額を頻繁にチェックしない」ことです。

Photo by iStock

基準価額とは、投資信託の1口あたりの純資産総額を示したものです。純資産総額は、投資信託に組み入れられている株式や債券の時価総額なので、組入資産が値上がりすれば基準価額は上昇し、組入資産が値下がりすれば基準価額は下落します。

そして、投資信託に組み入れられている株式などは、常に値段が上下していますし、米国株式になると為替レートの値動きも影響してくるため、基準価額はそれらの変動を受けて、日々、上下します。

当然、値上がりすれば嬉しいでしょう。基準価額が値上がりしているということは、とりもなおさず自分が持っている投資信託に利益が生じていることになりますから。

投資している以上、対象が株式でも投資信託でも、値上がりすれば嬉しいものです。

それとは逆に、値下がりすればガッカリします。

ただ、この一喜一憂が、長期の資産形成においては大敵になります。日々、基準価額は変動するものなのに、それに対していちいち喜んだり、がっかりしたりを繰り返していたら、まず自分の精神衛生上よくありません。

また、それが余計な投資行動を誘発することにもなりかねないので、特に注意が必要です。

 

本来、投資は値下がりしている時ほどたくさん買うのがポイントです。毎月、一定金額でコツコツ積み立てていくと、それが自然に実行できるという点で、積立投資はとても優れた仕組みなのですが、基準価額を頻繁にチェックしていると、こうした投資行動にバイアス(思い込み)がかかってきます。

つまり、値上がりしている時はどんどん強気になって、より多くの口数を買い付ける一方、値下がりしていくと弱気になり、最後の最後には全く買えなくなってしまうケースが、非常に多いのです。

これでは、本来あるべき投資行動と全く逆になってしまい、いつまで経ってもリターンが膨らまないという、悲しい状況に陥ってしまいます。

そのような事態に直面しないようにするためには、日々の基準価額を見ないくらいでちょうど良いでしょう。

それでも、やはり気になるという人は、基準価額ではなく、現在の口数を見るようにしてください。口数は、現在に至るまで何口分の受益証券を買ってきたのかを示すものです。毎月一定金額で同じ投資信託を買い続けていくと、基準価額が上がった時は買付口数が少なく、基準価額が下がった時は買付口数が増えるというわけです。

これは単なる気休めかもしれませんが、基準価額の下落によって落ち込むくらいなら、基準価額の下落によってどんどん増えていく受益権口数の数字を見ていた方が、はるかに健全です。

SPONSORED