2019.05.02
# 投資信託

月3万円で3000万円をつくるには「無分配型」投信を選びなさい

「毎月分配型」の落とし穴
太田 創 プロフィール

「再投資型」を選んでもいい

ただし、ここでひとつ問題があります。

Photo by iStock

無分配型の投資信託は、単位型といって、運用が始まると追加購入できないタイプのファンドにしか認められていないことです(これを単位型の投資信託と呼びます)。それも、10年無分配といった長期の無分配は認められておらず、せいぜい3年までしか認められていません。

そのため、「無分配」を標榜している投資信託は、非常に少ないのが現実です。ましてや、運用開始後にいつでも追加購入できる追加型の投資信託になると、必ず、決算時には分配金を支払う旨の記載がなされています。

毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる米国つみたて投資』の、積立投資を行うための投資信託は、すべて追加型になりますから、無分配による効果は基本的に得られません。

とはいえ、がっかりすることはありません。分配型でも「分配金再投資コース」または実質的に「分配金を支払わない」コースがあり、これを選択すれば、実質的に無分配に近い投資効果が得られます。

分配金再投資コースは、決算日で一度、分配金を出すのですが、その分配金で再び同一ファンドの受益証券を買い付ける形になります。そのため、実質的に複利に近い運用効果が期待できます。

 

実際に数字を挙げて比較してみましょう。下の図表は、元本100万円を年5%で30年間運用した時の元利合計金額です。

分配金再投資の場合、どうして無分配に比べて少なくなるのか、不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。「実質的に複利に近い運用効果が期待できると言ったじゃないか」という声もありそうです。

この差は、課税の有無です。無分配型の場合、運用期間中に生じた投資収益に対して一切課税することなく、すべて償還時まで繰り延べられます。

これに対して分配金再投資の場合、形のうえではいったん、キャッシュで分配した形をとるため、分配金が再投資に回される前の段階で、収益に対して課税されてしまうのです。その分、再投資に回せる額が小さくなるため、単利運用よりは良いのですが、完全な無分配型に比べると、どうしても少くなってしまいます。

したがって、選ぶとすれば、決算日に分配金を支払わない、「実質的な無分配ファンド」を選ぶべきです。

単利運用に比べて明らかに再投資型の方が有利ですから、これを選ばない手はありません。

したがって、米国株に投資する投資信託も、このように実質的に分配をしない「無分配型」のファンドを選ぶべきなのです。

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