2019.05.01
# ビジネススキル

なぜ新入社員は「ノルマの120%」を目標に設定すべきなのか?

4年続ければ「2倍」成長できる
菅沼 勇基 プロフィール

私はノルマの3倍を目指していた

私の場合は、ノルマの3倍の目標を立てていました。たとえば、ノルマが1000万円なら3000万円と考えます。もしくは期間を半分にして金額を1.5倍にします。いまは半年ごとの成績が6月と12月に賞与で反映されるという制度になっている会社が多いと思いますが、私の場合は3カ月ごとで考えていました。

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たとえば、半年で2000万円の売上が目標だったとすると、3カ月で3000万円を目指すのです。すると、半年で6000万円となり、目標の3倍の設定になります。

なぜ3カ月にしたのかというと、それぐらいの短期間でなければ、人は走り切ることができないからです。半年がんばるのは苦しいのです。4カ月目ぐらいになると息切れしてきて、あと2カ月もあるのか……と思ってしまいます。でも、3カ月=90日ならなんとかがんばれそうだと思える人は多いのではないでしょうか。

こうした経験から、わが社の社員の評価も3カ月ごとに行っています。

3カ月ごとの評価にすると、最初の3カ月がダメでも次の3カ月ですぐに挽回できるので、精神的にも切り替えがしやすいという面があります。失敗しても、次の3カ月でまた評価を上げることができるのです。それに、企業の四半期決算にもかなっていますから、会社の業績と自分の成績を連動して考えやすい面もあります。

ノルマの3倍を目標として、たとえば3カ月で3000万円を目指すとなると、ひと月で1000万円の売上をつくる必要があります。ほかの人が3カ月かけてつくる売上が1カ月でできてしまいます。たとえ3カ月で2000万円しかいかなかったとしても、ほかの人の2倍の成績を挙げられているのですから、社内で相当評価されるでしょう。

 

それを3カ月で1000万円としてしまうと、ゆっくり仕事をすることになります。

本当はもっとできるにもかかわらず、もっとも伸びる若い時期を空費してしまいます。

とはいえ、これは将来、役員になる出世コースを目指すような人の場合です。そういう人にとっては、ノルマの2倍、3倍の実績が必要かもしれませんが、初期設定としては、まずは「1.2倍」が妥当だと思います。

大手コンサルティング会社の船井総合研究所では、「毎年120%成長を目指す」といいます。これが130%とか140%だと無理が生じて、どこかで破綻してしまうのですが、120%だと無理のない程度にがんばれる範囲なのだというのです。

ノルマの2倍以上の実績を求めようとすると、従来のやり方を根本的に変える必要があります。そこまでは、さすがに若手社員の段階では難しい場合が多いでしょう。最初から2倍、3倍の目標を設定しても、あきらめる癖がついてしまうだけです。

しかし、120%なら「プラスアルファの改善」で達成できる範囲です。わが社でも、最低限の120%を自分なりの目標として持ちなさいと社員に伝えています。

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