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イギリスの名門校が「中国人だらけ」になっていた…その凄すぎる現場

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岡村 聡 プロフィール

旧正月は中国人向けの説明会が目白押し

私たちの上の子も、英国のボーディングの分校(シンガポール)に通っていて周囲で本国のボーディングへの転校を考えている生徒も増えてきています。さらに、英国のボーディング側もアジアからの優秀な生徒の獲得に注力していて、シンガポールでも説明会が行われていたことから関心を持つようになり、今年のチャイニーズニューイヤー(旧正月)の休みを利用して、ロンドン近郊にあるボーディングスクールを10校近く見学しました。

驚いたのは、説明会の参加者に占める中国人の比率の高さで、学校によっては私たち以外全員中国人だったこともあったほどでした。逆に、日本人の説明会への参加者は少ないどころか、すべての学校で私たち以外の参加者を1人も見かけませんでした。アテンドしてくれる生徒もボーディングでの学校生活のイメージをより身近に子供が感じられるように、どの学校でもアジア系の生徒をアレンジしてくれました。

 

今回、様々な特色を持ったボーディングを10校ほど視察しましたが、名門とされるボーディングほど卒業生の進学実績を中心とした説明が行われ、親からも鋭い質問が多数飛んでいました。この点で特に印象に残ったボーディングは、ラグビーとウィコムアビー、ブライトンの3校です。

ラグビーは英国で最も格式の高い名門校であるパブリックスクールのThe Nine(トップ9校)に属していて、1823年に行われたフットボールの試合中にボールを手で持って走り始めた同校の生徒ウィリアム・エリス少年に、スポーツ競技としてのラグビーの起源があるとされています。

ラグビーの外観(著者撮影)

英国の名門中の名門らしく校舎も荘厳で、校長先生による挨拶もオープンスクールのイベントが行われていたホールが、まさに世界中の名門ボーディングスクールの始祖といえる歴史的な場所だという話から始まり圧倒されました。オープンスクールの参加者も先祖代々同校に子女を通わせてきた英国人と、只者ではないオーラ満載の中国人たちばかりでした。オックスブリッジを筆頭として、最近ではアイビーリーグやスタンフォードなど米国の名門大学に多数進学していることも強調していました。

また、参加者に中国人が多いことを意識したのか、昨年の数学オリンピックにも同校の中国からの留学生が英国代表に選ばれて、金メダルを獲得したというエピソードもありました。同校からは科学オリンピックでもこれまで40人近いメダリストを輩出していて、伝統的な大学進学だけでなく特定の学問分野に傑出した生徒を輩出しているということも強調していて、こちらも中国人に訴求していたようです。