平成から令和へ!バブル、いじめ、テロ……あの出来事がわかる1冊

現代新書とたどる平成31年史(前編)
現代新書編集部 プロフィール

平成9年、アイヌ文化振興法制定

最近は「ゴールデンカムイ」で有名になっている、アイヌ文化についての一冊です。実は、母方が北海道で、祖父からご先祖様とアイヌの人々が協力して町を作った話などを聞いていました。

 

東京に住んでいると、なかなかアイヌについて触れる機会がありませんが、この『アイヌ学入門』を読むと、本州の人々とは異なる文化や歴史を育みながら、互いに影響を受け合い過ごしてきたことがわかります。

とくに、「沈黙交易」と呼ばれる、互いに接触せず、ある場所に交易品を置き、その対価にあたる分の品物を置いて帰還するという、独特の文化が興味深かったです。なぜこんな方法をとったのかは、ぜひ本書をお読みください!

海を渡り北方世界と日本を繋ぐ大交易民族としてのアイヌ。中国王朝と戦うアイヌ。従来のステレオタイプを覆し、ダイナミックに外の世界と繋がった「海のノマド」としてのアイヌ像を様々なトピックから提示する。

平成10年、長野五輪、W杯日本初出場

実はまったく記憶にないんです(笑)。 ただ、2020年に控えた東京オリンピック・パラリンピックを前に、スポーツとは何かを考えることは、とても大切だと思います。

本書『スポーツとは何か』は長野オリンピックの開催後に書かれましたが、日本には「スポーツ文化」が根付いていないと筆者は言います。

スポーツは勝った負けたの勝負事だけではなく、まして親会社の収入源でもない。スポーツが国民の生活に文化として根付くには、公正な運営と、「体育としてのスポーツ」からの脱却が必要だと説きます。

2020年に、日本が日本のスポーツ文化を世界に誇れるかどうか……五輪委員会のごたごたもあり、暗い気持ちにもなってしまいます。

平成11年、東海村JCO臨界事故

『科学の現在を問う』は、以前のキリ番記事でも紹介した一冊。本書の第2章では、まさにJCO事故について、その経緯から原因まで詳しく述べられています。

科学の安全神話が完全に崩壊した今、私たちが科学や技術にたいしてどのような知識を持ち、どのような対応をするべきなのか。この本から多くが学べます。

科学技術の進歩で、人間は幸福になったのか。「科学と技術の発展によって、国と国民が豊かになる」時代は、終焉しつつあるか。情報化、医療と倫理、宇宙開発など、日本の諸問題を多角度から論じる注目の書。

平成12年、イチロー選手メジャーへ

先日、引退を表明したイチロー選手。メジャーへ渡ったのが、平成12年でした。僕も野球好きとして、友人たちと引退試合と引退会見を見て、涙を流しました。

『プロ野球の一流たち』では、野村克也氏をはじめ、古田敦也氏や、工藤公康氏など往年の名選手のすごみについて解説するとともに、メジャーへのポスティングシステムや、高校野球などにおける日本野球の問題点についても切り込みます。

先程、『スポーツとは何か』でも述べたとおり、健全なスポーツ文化を育むには、何が必要か、考えさせられる一冊です。

野村克也の配球学、工藤公康のバッテリー論、中西太の強打者育成術――。山崎武司打撃開眼の理由とは? 新井貴浩はアニキを超えられるか? 松坂大輔永遠の課題とは? 中西太が語る打者育成術、野村克也の配球術――。人気著者が探る日本プロ野球の真髄!

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