# IoT # 日本企業 # GAFA

日本製造業のカリスマが断言「GAFAとBATは怖れるに足らず」

間もなく世界の勝者になるかもしれない
中原 圭介 プロフィール

AIが製造現場を学習

中原 日本企業がGAFAやBATの手法をそのまま模倣しても追いつくのは難しいのですが、現場での試行錯誤のなかでの改善の積み重ねをしてきたコマツは、日本の製造業ならではの強みを発揮していると思います。

坂根 スマートコンストラクションが始まった当初から、現場には工場の生産技術者たちが張り付いています。というのも、彼らは工場の生産プロセスのどこに無駄があるか常に「見える化」しながら、改善を重ねる術を心得ているからです。

彼らが土木の現場を見ていると、「こっちの機械は動いているのに、あっちの機械は止まっている」「土砂が溜まっているのに、ダンプトラックがいつまで待っても来ない」というような無駄なところが次々と改善テーマになっています。

〔photo〕gettyimages

たとえば、土砂が溜まるのを見越してダンプトラックにちょうどいい頃合いに来てもらうには、我々のビジネスのパートナーになってもらって、今どこを走っているのか、今積み荷があるのかを判別して、この時間に来てほしいと頼めば済むようになりつつあります。

それから、ダンプトラックの運転手は当然ながら過積載で走行することができませんから、土砂を掘削して積み込む建設機械に同時に重量を図る装置を付け、積んだと同時に重量がクラウド上に記録できるようにして、トータルで何トン積んだという記録が運転手にもわかるようになってきました。近い将来、運搬した土砂の従量制で料金を得ることや、Uberのようにマッチングの機能までも可能になります。

 

中原 製造業のノウハウが凝縮されると、現実の現場をデジタル技術で最適化できるといわれていますが、土木現場に生産技術者を張り付けるというのは秀逸な対応でしたね。

坂根 今は全国で7500か所以上の現場に拡大していますが、それらのデータがクラウドに貯まり続けています。データが貯まるのにしたがってAIもかなり賢くなってきて、似たような現場だったらどういう工程でやれば最適なのか、施工の手順など最適解を学習効果から導くことができるようになるでしょう。