# IoT # 日本企業 # GAFA

日本製造業のカリスマが断言「GAFAとBATは怖れるに足らず」

間もなく世界の勝者になるかもしれない
日本経済を支える製造業にはここのところ逆風が吹き荒れていたが、最近になって日本のモノづくりへの「楽観論」が復活し始めていることをご存じだろうか。IoTと製造業を融合させるビジネスモデルで世界最先端を走るコマツ相談役の坂根正弘氏もその一人。いま日本の製造業でなにが起きているのか、そして、これからどうなるのか。『日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業』などの著書があるトップアナリストの中原圭介氏が、そんな坂根氏に緊急インタビュー。日本のモノづくりの意外な「真実」が浮かび上がってきた。
 

GAFAとBATが「握れていない」もの

中原 先進国では製造業が苦境に陥って久しいですが、私はあらゆるモノがネットにつながるIoTのビジネスを活用すれば、製造業はまだまだ成長できると思っています。

さらには、日本企業がIoTの分野でビジネスを磨くことができれば、GAFAやBAT〔※BAT=百度(バイドゥ)、アリババ、騰訊控股(テンセント)の頭文字〕に遅れを取ることはないとも考えています。

IoTの分野で最先端を走るコマツの礎を築いた、坂根さんはどのようにお考えですか。

坂根 GAFAやBATと呼ばれるデジタルプラットフォーマーがハードウェアそのものに関わって、ハードウェアの重要なカギとなるものを握っているかというと、そういうわけではないんですね。

公共データや個人データだけを握っている彼らに対して、我々コマツがやろうとしているのは、BtoBの限られた領域のなかで、今まで「見える化」できなかった世界をデジタル化によって「見える化」して、ハードとソフトを合体(いわゆるCASE)して徹底的に現場の無駄を省き、作業の効率化を図っているということです。

土木の現場は日本だけではなく、世界でもデジタルの世界とはかけ離れたオールドエコノミーの世界ですが、優れた画像解析技術を搭載したドローンが土木現場全体のデータを3次元データ化して、そのデータをインプットした建設機械が指定したとおりに動く仕組みが、「スマートコンストラクション」というビジネスモデルになって2015年の1月から始まりました。

全体のマネージメントと建設機械はコマツ、画像データを解析するドローンはアメリカのスカイキャッチ、ドローンの自動操縦はエヌビディアと、強みのある技術が組み合わさっているんですね。