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曇天の経済を吹き飛ばす、逆張り投資「大小リバーサルペア」の凄み

不安定相場でこそ強みを発揮する

不安定相場で強さを見せる「中小型株のリバーサル」

3月末の大荒れ相場が遠い過去に思えるほど、新年度入り後は穏やかな相場が継続している。

 

しかし、世界を見渡せば、米中貿易摩擦やブレグジットなどに加え、今度は米欧の通商問題も勃発するなど、政治・経済の混乱は一向に収束していない。欧州の経済見通しも切り下がり、日本の景気動向指数も下落局面を迎え、良好といえる指標は存在しないのが現状だ。ただし、「米国を除いて」だ。

この依然として強い米国景気と、なぜか高まっている中国経済の底入れ期待のみがドライバーとなることで、好悪両者が綱引き状態となっているのだろう。穏やかな市場を眺めていると混乱は終わったような勘違いをしがちだが、火種はくすぶり続けている。

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さて、薄氷を渡るかのような不安定な相場で、2018年以降から異様な強さを見せ続けている投資要素がある。中小型株の「短期リターン・リバーサル(以下、リバーサル)」だ。

下図は、銘柄の時価総額別に過去1週間の週次リバーサルの投資効果の累積値を見ている。

図:時価総額別 週次リバーサル投資効果の累積値

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たとえば中小型株では、時価総額で500億円から1,500億円程度の銘柄について、過去1週間の間に株価が上昇した銘柄を買い、下落した銘柄を空売りし、その後1週間保有して売却(買い戻し)するという、最もシンプルなペアトレードである。