「若大将の息子」が、加山姓を継ぐことを決意するまでの葛藤を明かす

きっかけは、光進丸火災沈没事件だった
現代ビジネス編集部 プロフィール

「この人の息子であることを誇りたい」

出発直前に、なんとか歩ける状態までは回復して、ハワイへ向かった。とはいえ、まだまだ体調は万全ではないため、徹が同行していた。

 

「ハワイについてからはぐんぐん回復して、3日めから始まったコンサートもやるたびにどんどん良くなっていったんです。

その様子をすぐ近くで見ていて、ほんとにすごい人だなと思いました。わずか1週間前には起き上がれない状態だったのに、今、目の前で観客を前に歌っている。お客さんたちは途中から総立ちです。最後は、みんな手をつないで大合唱ですよ。

お客さんをそこまで盛り上げるパフォーマンスもすごいと思ったけど、何より圧倒されたのは、あれだけ精神的にも肉体的にも打ちのめされて、そこから1週間でここまで復活する気力、プロ根性だったんです。

倒れたときは、このまま親父の人生が終わってしまうんじゃないかと本気で心配しました。実際、あのまま終わっちゃう可能性もあったと思います。それくらいの落ち込みようでした。

ところが、そこから、自分を待っている人たちのために不死鳥のように復活して、その人たちを感動させるまでもっていった。それを見たときに、親父の音楽、僕の芝居とジャンルは違えど、この姿勢は見習うべきだと思ったんです。

このとき、親父は、『ステージでぶっ倒れて、そのまま死んじまうなら、それが本望だ』と言っていました。80歳を越えている人間の気力じゃないですよ。

家族だから、かっこいい加山雄三だけではない、いろんな面も知っていますが、このときは、『なんてかっこいい人だろう』と心から思えたんです。

親父のすさまじいまでの気力を見せられたときに、『俺は、この人の息子であることを誇っていていいのではないか』と思いました。変に意識したり、気にしたりすることはない。人の目を気にすることなく、素直に親父を誇りに思う。それでいいんじゃないかと」

改名後の取材にて。何を聞いても真摯に答えてくれるナイスガイだった

それから、2ヵ月後の6月。徹は、両親を前に、「加山の名前を継がせてほしい。芸名を加山徹に変えるつもりだ」と伝えた。

「親父は、『ああ、いいじゃないか。大賛成だよ』と喜んでくれました。ところが、そう言ったあとに、しばらく真剣な顔で考え込んでしまったんです。どうしたんだろうと訝しんでいたら、にっこり笑って言ったんです。

『加山徹、23画だな。俺の加山雄三と同じだ』」

加山徹 改名後、初舞台!
劇団PUPU-JUICE第26回公演
「新・罪と罰」
2019年4月25日(木)~4月29日(月) 東京芸術劇場
 シアターイースト

 
公演情報 http://www.pu-pu-juice.com/performance/26-2
チケット購入 http://ticket.corich.jp/apply/98336/004/

加山 徹オフィシャルホームページ
http://www.kayama-tetsu.com/
加山 徹オフィシャルインスタグラム
https://www.instagram.com/kayamatetsu_official/