地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、論敵シャイナーに宛てた書簡において、ガリレオ・ガリレイ(伊: Galileo Galilei、1564-1642)は太陽黒点についての観測結果をはじめて明らかにしました。
ドイツの天文学者、クリストフ・シャイナー(Christoph Scheiner、 1575 or 1573-1650)は、黒点は太陽の手前を通過する惑星であると主張していましたが、ガリレイは望遠鏡を用いた観測から、黒点は太陽の表面にできたものであると結論付けています。
これは、シャイナーが天動説を、ガリレオが地動説を主張していたため、どちらが先に発見したか、という問題とあわせて、両者の確執を示すものでありました。
さらに、黒点がすべて同じ方向へ移動することから、太陽が自転していることも見抜いたのです。ガリレイが地動説への自信を高めた背景には、金星の満ち欠けや木星の衛星の観察、とあわせて、この太陽の自転の発見があったとされています。
関連記事:「なぜ太陽周期は11年?」400年続く「謎」に千葉大学から王手!
関連の日:1月7日 ガリレオが木星の衛星を発見(1610年)