4月30日 J・J・トムソンが電子の発見を公表(1897年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1897年のこの日、イギリスの王立研究所で開かれた金曜講話(Friday Evening Discourse)において、英国の物理学者ジョゼフ・ジョン・トムソン(Sir Joseph John Thomson、1856-1940)は「陰極線」が小さな粒子の流れであることを明らかにしました。

【写真】ジョゼフ・ジョン・トムソン
  ジョゼフ・ジョン・トムソン photo by gettyimages

トムソンは、この粒子がさまざまな元素に共通して含まれていることも見抜いており、「物質片(corpuscles)」と名づけています。この粒子こそが私たちが現在「電子」と呼ぶものだったのです。

物質の最小単位は原子であると信じられていた当時、この「電子」の発見を信じる人は少なかったそうですが、1909年にミリカンが電子の電荷量(電気素量)を計測し、単一の電子を分離することに成功することによって、電子の存在は確かなものとして受け入れられるようになったそうです。

  電磁気・物理の流れを知る好著 

光と電磁気
ファラデーとマクスウェルが考えたこと

トムソンによる電子を発見には、ファラデーとマクスウェルという先人の研究、そして、ミリカンらの追試・検証が不可欠でした。電磁気学の完成にいたるまでの流れを追いながら、物理学がどのように発展してきたのかを知る1冊です。