4月28日 日本学術会議が戦争目的の研究放棄(1950年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

日本学術会議は、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、1949年1月に設立された日本の科学者を代表する機関です。1950年のこの日、日本学術会議は総会において、「戦争を目的とする科学の研究には絶対従わない決意の表明」と題する下記の声明を決議しました。

日本学術会議は,一九四九年一月,その創立にあたって,これまでの日本の科学者がとりきたった態度について強く反省するとともに,科学を文化国家,世界平和の礎たらしめようとする固い決意を内外に表明した。

われわれは,文化国家の建設者として,はたまた世界平和の使徒として再び戦争の惨禍が到来せざるよう切望するとともに,さきの声明を実現し,科学者としての節操を守るためにも,戦争を目的とする科学の研究には,今後絶対に従わないというわれわれの固い決意を表明する。

(読みやすくするため、一部改行を追加しています)

その後、1967年には「軍事目的のための科学研究は行わない声明」として再度発表され、2017年にこれら2つの声明を改めて確認し、継承していく旨の発表がなされました。

2015年に防衛省が発足させた「安全保障技術研究推進制度」をきっかけに、科学と戦争、民生技術と防衛技術の境界についての議論が活発になっています。

科学者たちはこの宣言とどう向き合ってきたのか、これからどう向き合っていくのか、深く考えさせられます。

テクノロジーと防衛技術
  大型連休のいま、ご家庭でも考えてみていただきたい問題です photo by gettyimages