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# 自動車

いま一度考えるべき「ゴーン氏が保釈後、あんな変装をした理由」

マクロン大統領に見捨てられた憔悴か…

ゴーンを排斥した日本側の恐れ

特別背任容疑で逮捕・収監中のカルロス・ゴーン日産自動車前会長が保釈中に撮影された本人のメッセージ動画が4月9日、弁護団によって公開された。繰り返し「無実だ」と訴え、今回の事件を「陰謀」だと訴えた。

なぜ、ゴーン前会長を追い落とす「陰謀」が起きたのか。

ゴーン前会長は、数名の幹部が「自分勝手な恐れのために(中略)、今回の汚いたくらみを実現させるべく仕掛けた」とした。具体的な名前は挙げなかったものの、「皆さんが良く知っている人物」だとしていた。

 

「恐れ」とは、日産自動車とルノーが「統合すなわち合併に向けて進むということ」だとし、「ゆくゆくは日産の独立性を脅かすかもしれない」と「ある人たちには確かな脅威を与えた」というのである。

実際、2017年の後半から2018年にかけて、そうした「恐れ」を感じていた人たちは存在した。2018年の日産自動車の定時株主総会で、ルノー側が日産自動車との経営統合を議題にするのではないか、という「うわさ」が広がっていた。

ルノーは日産自動車株の43%余りを保有する大株主。1999年に経営危機に瀕した日産自動車をルノーが救済した際に、ルノーは筆頭株主となったが、「アライアンス」はお互いの独立性を認め合うというのが前提だった。あくまでも「対等」というのが日産自動車の日本人経営者だけでなく、日本政府の「建て前」だった。

20年近くにわたって独立性を維持してきた両社の「アライアンス」の形が変わるのではないか。それが西川廣人社長をはじめ、日本人経営幹部が感じた「恐れ」だった。

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