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年収1000万円なのに「貯金できない」セレブたちのヤバい老後

気がついたときすべてを失う

年収1000万円なのに「家計が火の車」

お金が貯められなくて生活に困るのは、収入の少ない人であると思い込みがちですが、多くのご家庭を見ていると、必ずしもそうではないと感じます。なぜなら、「贅沢はしていないのに、気がついたら貯蓄がありません」と言いながら家計相談に来られる人には、年収800万円とか1000万円などの収入が比較的多めの方が多いからです。

 

収入がある程度高く、ゆとりがあるはずのご家庭で、なぜお金が貯まらないのでしょう。可処分所得も多く、自由に使える金額が平均的なご家庭に比べると多いでしょうにと、不思議になりますよね。実は、貯まらないどころか「家計が火の車」と言わんばかりの大赤字を生んでしまっているご家庭も少なくないのです。

その原因は根底にある「お金の使い方」。高額商品やブランド品を買いあさるような、極端なぜいたくをしているというのではありません。全てにおいて少しずつ支出が多くなっている、いわゆる「メタボ家計」が原因です。

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メタボ家計とは、生活習慣により少しずつ体に脂肪をつけ、成人病を引き起こしていくメタボリックシンドロームのようなイメージです。少しずつ「仕方がないけれど支払えるから」と支払いを増やし、支払総額が本当に必要な支出ではない、なくてもよいような支出で膨らんでしまい、慢性的に毎月高額な支出をしてしまっているような家計状況のことを言います。

このメタボ家計は、「必要だから支払っている」と勘違いさせやすい支出のため、それがあまり必要ではないということに”気が付きにくい”側面があります。例えば、健康を気遣った有機野菜や無農薬、高栄養の食材を使い、食費が必要以上に高くなっていてもそれは仕方がないと捉えています。

その食費だけならば「そのご家庭のこだわり」として見過ごしてもよい部分となりますが、食費だけではなく日用品も「低刺激、皮膚科お勧め」をうたったものに限るとか、高額なものは成分がよいと信じて使っているとか、洋服にもこだわったり、いろいろな部分で「ちょっといいもの」を好む傾向にあり、各費目の支出を膨らませます。