4月29日 仏の数学者のJ・H・ポアンカレ生まれる(1854年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

位相幾何学の分野で活躍し、トポロジーの概念を発見したことで知られるフランスの数学者ジュール=アンリ・ポアンカレ(Jules-Henri Poincaré、1854–1912)が、この日、ロレーヌ地方の街ナンシーに生まれました。

【写真】ジュール=アンリ・ポアンカレ
  ジュール=アンリ・ポアンカレ photo by gettyimages

ポアンカレは、エコール・ポリテクニク(理工科大学校)を卒業後、一度は鉱山技師になりますが、大学で数学を学び直し微分方程式の研究で学位を取ります。彼が1904年に提案した、位相幾何学における「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」という定理はポアンカレ予想と呼ばれ、長い間未解決の難問でした。

2000年には、アメリカのクレイ数学研究所が、この問題を含む7つの未解決問題にそれぞれ100万ドルの懸賞金をかけ、いわゆる「ミレニアム懸賞問題」として一般にも知られるようになりました。

しかしこの発表のすぐ後、2002年から2003年にかけて、ロシアの数学者グリゴリー・ヤコヴレヴィチ・ペレルマン(Grigori Yakovlevich Perelman、1966– )が、この定理を証明したという論文を発表したのです。複数の数学者の査読の結果、この証明が正しいことが確認され、ポアンカレ予想は発表からほぼ100年後に解決されることとなりました。

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