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衝撃!年収1500万円超世帯の「行動パターン」が激変している

世界から取り残される危機感の現れだ…

近年、高額所得者の行動パターンが大きく変化している。日本は同質社会と言われ、超富裕層など一部の階層を除いて、所得に差があっても基本的なライフスタイルに大きな違いは見られなかった。だが、今、起きている変化は所得の違いというよりも、行動様式そのものの変化である。

このところ日本が格差社会に突入しているとの指摘が増えているが、格差が広がっているのは収入だけではないという点で、より深刻な事態かもしれない。

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海外旅行に現れる変化

所得が多いほど、旅行に行く頻度が高いというのは万国共通の現象である。とはいえ、自由になる時間には限りがあるので、所得が多いからといって、仕事以外で年に何度も海外旅行に出かけるというのは、よほどの旅行好きでもない限り考えにくい。

特に日本の場合、所得にかかわらずライフスタイルが同一だったので、所得と海外旅行の頻度は緩やかに比例するというのが従来のパターンだった。つまり所得が多い人ほど、海外に行く機会は多いが、あくまでちょっとだけという程度である。

ところが、近年、このパターンが大きく崩れつつある。特に顕著なのが子どもの海外旅行頻度である。

これまでの時代であれば、小学生のうちからわざわざ海外に連れて行く必要はないと考える親が多く、所得が高い世帯でも、子どもを積極的に海外に連れ出すことはしなかった。だが近年、年収1500万円以上の世帯を中心に、子どもの海外旅行頻度が急上昇している。

図は世帯年収別の小学生の海外旅行状況(1年のうちに1回以上海外に行った小学生の割合)を示したグラフである。

2006年時点では年収700万円までは数%とほぼ横ばいとなっており、1000万円以上で10%を超えるという緩やかな傾きになっていた。先ほど説明したように、年収が高いからといってやたらと海外旅行に行く状況でなはなかったことが分かる。

ところが2011年、2016年と時代が進むにつれて、年収1500万円以上の世帯に限って、子どもの海外旅行頻度が急上昇している。2016年では何と25%となっており、小学生の4人に1人が海外旅行に出かけた計算になる。これはかなりの割合であり、注目すべきデータといってよい。

 

新しい「グローバル・スタンダード」

しかも過去10年の間に航空業界の様子は大きく様変わりしている。日本でもようやくLCC(格安航空会社)が普及し、手軽に海外に行く環境は整ったが、LCCの台頭によって逆にビジネスクラスなど上位クラスの運賃は上昇した。

かつてはビジネスクラスにも格安チケットがあり、路線と時期を選べばかなり安い価格で搭乗できた。だが、ここ数年の間にこうしたチケットはほぼ姿を消し、かなりの高額料金を払わないとビジネスクラスには乗れなくなっている。