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戦わずして勝つ! 孫子に学ぶ投資の極意

無駄なエネルギーを使うな

毎日売買するのは毎日戦っているのと同じ

「孫子の兵法」は、古代中国が生み出した、世界最高峰の戦術書ともいわれる。現代においては、軍人だけでは無く欧米も含めた企業経営者の愛読書にもなっている。

「孫子」がなぜこれほどまでにも愛読されるのか? それは、「力の弱いものが力の強いものを倒す」究極の戦術と、その背景にある深い哲学を極めて単純明瞭に示しているからである。

「孫子の兵法」を書いたとされる孫武は、中国の春秋時代、当時、新興国であった呉の王に仕え、周辺の強国と対峙しなければならなかったため、限られた資源で効率よく成果を出す方法を日夜研究し続けた。

「戦わずして勝つ」という有名な言葉も、戦いをすれするほど限られた資源がさらに少なくなるという切実な事情から生まれたといえよう。

 

孫子の根本思想は、「資源を浪費する戦争は可能な限り避けよ! ただし、攻撃されてどうしても反撃しなければならないとき、あるいは『絶対に勝てる好機』においては『一撃必殺』で相手を必ず倒しなさい!」というものである。

局地戦でいくら勝利を重ねても、それによって軍隊や国家が疲弊して、関ケ原の戦いのような「天下分け目の決戦」で大敗するのであれば、まったく意味が無いということだ。

実は、このような孫子の兵法は、バフェット流の投資手法と重なる部分が多い。

もちろん、バフェットが孫子の兵法を勉強した形跡は無い。しかし、「最高の戦略」には共通項が多いのだ。

例えば、バフェットがめったに売買しないことは有名だ。それは、売買するのは「戦い」と同じで、資源(エネルギー・手数料)を消費するからだ。

実際、バフェットが企業の内容を検討してから購入を行うまでに費やす時間・労力は膨大だ。それこそ「戦争」に匹敵するほどの一大事である。

「投資家は売買をしてしまえば、後はほとんど何もすることが無い」と言っているほどである。