フランスでなぜ「同性婚」が認められたのか、その根本的理由

カギは男女平等の進展にあった
石田 久仁子 プロフィール

日本はどうするのか

フランス社会の最近数十年の歴史を振り返り、男女平等に向けた一連の民法改正が結婚そのものを変化させ、家族の多様性を促し、その後のパックス、ついで同性婚への道を開いたことを、私たちは見てきた。そのことはあらためて私たちに、性差別と性的マイノリティ差別に対する闘いは同時進行させていかなければならないことを教えてくれる。

すべてのカップルに共通の親子関係の構想において、テリーが示したドナーを介した生殖補助医療の抜本的な読み替えは、フランスの今後の家族法改正にどう活かされるだろうか。注視していきたい。

 

ひるがえって日本に目を向ければ、ドナーを介した生殖補助医療についての法的規制が全く存在しないことに、私たちは気づく。

この医療を社会の中にどう位置づけるのか。同性カップルとこの医療の関係をどう考えるのか。この医療から生まれる子どもの人権をどう保障するのか。テリーが提案する新しい親子関係は、私たちにとっても、示唆に富むように思われる。