4月22日 伊の女性神経学者、L・R・モンタルチーニ誕生(1909年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

イタリアの神経学者である、リータ・レーヴィ=モンタルチーニ(Rita Levi-Montalcini、1909-2012)がこの日、イタリアのトリノ市で生まれました。

父親の「学歴は妻や母親となるのに邪魔になるだろう」という反対を押し切ってトリノ大学に入学、医学を学びました。1936年に卒業しましたが、折しもムッソリーニ政権下での反ユダヤ主義による人種政策で、南欧ユダヤ人“セファルディム”の家系に生まれた彼女は長い間、不遇をかこちました。

戦後、セントルイス・ワシントン大学動物学部の招待を受けてアメリカに移住し、細胞生物学研究所に入所。ニワトリの胚にマウスの肉腫を移植する実験を重ね、肉腫の中に神経線維の成長を促進する物質が存在することを立証しました。

その後彼女はイタリアに戻り、1961年から1969年までローマにあるCNR神経生物学研究所で、1969年から1971年まで細胞生物学研究所で指導的な立場にいました。

1986年には「神経成長因子の分離成功」により、共同研究者であるワシントン大学のスタンリー・コーエン (Stanley Cohen、1922-)とともに、ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

2012年に103歳で亡くなりましたが、存命しているノーベル賞受賞者の中で最高齢だったそうです。

【写真】モンタルチーニ
  100歳の誕生日でのモンタルチーニ  photo by gettyimages
 神経細胞とともに、脳にある"グリア細胞"についての知見も進んでいます 

もうひとつの脳
ニューロンを支配する陰の主役「グリア細胞」

これまでニューロンの間を埋める単なる梱包材とみなされ、軽視されてきたグリア細胞。しかし、近年の研究で、脳内の全細胞の8割以上を占めるこの存在がニューロンの活動を感知し、その動きを制御できることがわかってきた! グリア細胞の役割とは?