2019.04.12
# バイドゥ # Google

中国で自動運転バスに乗って判明! AI覇権争いでグーグルは負ける

アメリカだけに目を奪われると見誤る
田中 道昭 プロフィール

大きく出遅れる日本勢

バイトンが米CESで注目され始めたのはわずか2年前のこと。驚異的に認知度を高めているのは、そのユニークなブランディング戦略にあるのだが、上海の瀟洒なショールームにもブランディングの実力が秘められている。

筆者は4月に入ってから、中国のシリコンバレーとも呼ばれている深圳に出張した。
深圳交通運輸局では、本年1月に2万1000台を超えるタクシーの99%がEV車となったことを発表しているが、実際にも出張中に見かけたのは深圳に本社を構えるEV車及びEV用バッテリー企業であるBYD(比亜迪汽車)のEVタクシーばかり。数時間かけてようやく探し当てたEV車ではない車、それだけが日本車だった。

深圳のBYDのEVタクシー 深圳のタクシーのEV化率は99%だ。筆者撮影

EV車の普及やライドシェアの進まない日本では、こうした世界の正確な情報はほとんど伝わっていない。それどころかいまだにEV車の普及に懐疑的な意見も散見されている。しかし残念ながら、すでに中国市場に日本車の出る幕はなくなりつつあるのだ。それは、中国政府が、同国を数年以内に「自動車強国」にしようとする計画を発表していることも裏付けている。EVシフトはその最有力施策なのである。

 

深圳で目の当たりにしたEVタクシーの状況は「深圳EV大国の衝撃」というべきショックだった。筆者は、日本メーカーのこれからを深く危惧するしかなかった。

今ここで、「深圳は例外」、「タクシーは例外」と考えるのか、組織的に危機感を高めて対処をスピードアップするのかで、3年後には大きな結果として表れるのは明白だろう。

自動運転車は中国メガテック企業の進化の一例に過ぎない。これらの企業の進化の状況をリサーチ、分析し、日本や日本企業の活路を探っていくことが微力ながらも自分自身の本分であると考えている。そんな使命感を新たにする出張だった。

『GAFA×BATH 米中メガテックの競争戦略』

関連記事

おすすめの記事