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中国で自動運転バスに乗って判明! AI覇権争いでグーグルは負ける

アメリカだけに目を奪われると見誤る
田中 道昭 プロフィール

次世代EVメーカー「バイトン」をご存じか

国の後押しを受けたバイドゥの自動運転バスの実用化のスピードは群を抜いている。来年には、「2018年には21カ所」という発表内容をはるかに飛び越え、公道を走る青いバスが中国全土でみられることになるだろう。

筆者が一連の流れを国別に分析するに、世界の自動運転車を巡る覇権争いは「社会実装を昨年から始めた中国」が一歩リードし、それを「商業化を昨年末から始めたアメリカ」が追随するという構図に変わった。

心配なのは自動運転においていまだ「コンセプトカー止まりの日本」だ。おそらく日本メーカーは自動運転がこれほど早く実用化するとは考えていなかった。この大きな出遅れは、世界のテクノロジー企業との格差をさらに広げることになるだろう。

 

しかも脅威はそれだけではない。現状のEV車においても日本メーカーは、新興の中国EVメーカーに市場を浸食される可能性が高まっている。

中国の上海の中心部の一角。世界最大のスターバックスの対面に、中国の新興EV車メーカー、バイトンがショールームを開設している。中に入ればドイツの高級ブランド車のショールームにも劣らない洒脱な内装で、ブランドグッズの売り場も併設されている。バイトンには今年中に中国政府から販売許可が降りる予定で、ブランド戦略を加速させているのである。すでに中国では新EV車ブランドとして認知され始めている。

上海にある世界最大のスターバックスの反対側にある「バイトン」のショールーム。筆者撮影

バイトンは昨年の米CES2018で最も注目を集めた次世代メーカーの一つで、その実力は高く評価されている。

上海のショールームに展示されていたEV車「バイトン」は、レベル3の自動運転設備を搭載している。レベル3はすべての操作を自動で行い、必要に応じて人間が運転に関与するレベルである。

また音声AIアシスタント、アマゾン・アレクサを標準搭載している。声を発さずとも手の仕草だけでオーディオや空調などの車内設備の操作が可能なインターフェイスも備えている。さらに顔認証によってドライバーを識別する。セキュリティから安全性、快適性まで、画期的なEV車である。

だが驚くべきはその価格である。販売員に尋ねたところ、この自動運転+高機能のバイトンのEV車は、なんと30万元(約510万円)だ。この価格設定に機能性にも遅れる日本メーカー、ドイツメーカーは太刀打ちできるだろうか。

次世代EV車「バイトン」。レベル3の自動運転機能を搭載し価格は510万円。筆者撮影

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