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# 相続税 # 介護

「義理の父母」を介護する嫁たちが直面する、あまりにムゴい現実

感謝もされず、恩も受けず

揉める介護と相続

私は相続対策のご提案とサポートをする夢相続を運営しており、いままでに1万4000人以上の相続相談を受けて、アドバイスやサポートをしてきました。相続は個々に事情が違うため、相続相談としてお会いして状況をお話頂くところからスタートします。

最近では長寿社会となり、親が高齢化してきたので、介護などの問題に合わせて相続のトラブルも増えてきました。介護した相続人が寄与分を主張して、きょうだい間の争いになることもしばしば。そうしたことから40年ぶりの民法改正で「特別寄与料」が請求できる制度が決まりましたが、果たしてそれで問題は解決するのでしょうか?

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長寿社会になり、親の介護は日常的なこととなりました。けれども相続になると、介護を担って、親をサポートしてきた相続人の寄与は、意外にも認められないことがあり、揉める要因となってきました。

寄与分を求める相続人と、それを受け入れない相続人の主張は対立しますので、当事者間では話し合いがまとまりません。そうなると家庭裁判所の調停に申し立てるという道筋になりますが、それがどんどん増えているのが実情でした。

 

相続人だけでなく、同居する長男の嫁なども義父母の介護を担当してきましたが、同居していれば両親を介護するのは当然という考えもあり、貢献に見合った評価はなされてきませんでした。まして、その嫁は相続人ではないため、『遺産を分ける』という発想もありませんでした。

けれどもそうしたことが不満や争いのもとになっているとして、今回の法改正では、嫁など相続人以外の親族が介護を担当した場合の貢献を金銭で認めることになり、相続人に請求できるようになりました。2019 年7月1日からスタートします。