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アベノミクスの「リフレ政策」は本当に失敗だったか...ひとつの分析

フィリップス曲線をもとに分析する

日銀の物価安定目標

まだ少し先の話だが、5月25日に開催される金融学会で「中央銀行パネル」というセッションに参加することになった。

金融学会のコンセンサスは現状のリフレ政策には否定的で、「何の効果もなかった」と言いたい人も少なからずいると推測する。ただ、欠席裁判みたいな形で批判しあっても生産的ではないと考えたのか、なぜか会員でも研究者でもない私が呼ばれることになった。リフレ派の人材枯渇(特に学界)は深刻なのかもしれない。

実は、筆者がこの「中央銀行パネル」に参加するのは今回で5回目となる。リフレ政策が実施された2013年以降だと2回目である。前回参加したのは昨年の春だったと記憶している。

聴衆含め袋叩きにあうかもしれないが、まあ、「学会に招待されて出席した」という実績は何かの役に立つかもしれないなという思いもあり、半ば「精神修養」のような気持ちで参加したが、(本心はともかく)他のパネリストの先生方含め、非常に常識的な対応をしていただいたので感謝している。また、この場で思いがけなく旧友に再会できたこともあり、楽しい思い出になった(正直言うと、あまり生産的な議論の場ではなかったが)。

それはさておき、今回私が参加する「中央銀行パネル」のテーマは「日本銀行の2%物価安定目標がなぜ達成できないのか」というものである。確かに、現時点では、これは極めてクルーシャルな議題である。今回は、このテーマに関して筆者の現時点での「仮説」を述べたいと思う。

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