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70歳から「生命保険」を使って相続税を減らす、その知られざる手口

「死後の相続」で悩んでいる人は必読 
死んだ後のことはどうでもいい。そう考えていると、家族が税金で苦しむことになる。生前のちょっとした工夫でそれを避けることができる。あなたが築いた資産、もう少し大事に考えてみませんか。
 

税金が半額になる

あなたは生命保険に入っているだろうか。子どもたちはとっくに自立したからと、契約をやめた人もいるだろう。死んだら葬儀代が出ればいいと、保険金が300万円程度の生命保険だけという人もいるかもしれない。

しかし、あなたが死後の相続に不安を覚えているなら、今からでも生命保険について考えてみる価値がある。

落合会計事務所所長で税理士の落合孝裕氏がこう力説する。

「70歳を過ぎ、相続を意識する年になったら、少なくとも相続税の非課税枠の範囲分の保険金が入る生命保険には入ったほうがいいでしょう。

非課税枠とは、500万円×法定相続人の数です。あなたの遺産を相続する人が妻と子2人なら、1500万円までの保険金に相続税はかかりません」

自宅の評価額が6000万円、金融資産が2000万円で、相続人が妻と子供2人、それぞれ法定相続分を相続したケースで単純計算してみる。

妻は配偶者控除があるため、相続税は課せられないが、子供はそれぞれ80万円の相続税が徴収されることになる。

このケースで、夫が金融資産を1500万円の保険金が下りる生命保険に替えておけば、非課税枠を目一杯使うことができるので、子の支払うべき相続税は42万5000円と半額にまで圧縮できるのだ。その差額はトータルで75万円。保険契約時にかかる費用は保険金の2%弱なので、十分に得をする。