「5月から皇太子がいなくなる」という事実が意味すること

「不在」が続いても問題はないのか
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「愛子天皇」の可能性

こうした事情をふまえると、将来的に秋篠宮が天皇になることを望まなかった場合に備えて、現段階から秋篠宮の「次の天皇」について考えておく必要がある。

そして、それを大きく左右するのが、新天皇のたったひとりの子である、愛子さまのお立場だ。

 

〈皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる〉と定めている現在の皇室典範に則れば、愛子さまも結婚の暁には、皇室を離れることになる。かつての紀宮さま(現・黒田清子さん)のように、皇族ではなくなるわけだ。

だが、愛子さまと清子さんの置かれた立場には、重大な違いがある。すなわち「兄弟の有無」だ。清子さんには、皇太子と秋篠宮という、今上天皇の血を受け継いだ2人の兄がいた。ところが、愛子さまの場合は、新天皇の直系の血を引く唯一の子女であり、その代わりは誰もいない。

それは同時に、愛子さまが新天皇・皇后の一挙手一投足を一番間近で目にする存在になるということだ。生活における所作から、公務での立ち居振る舞いまでを、両親の姿からじかに学ぶことになる。

「秋篠宮さまはかねがね、『自分は天皇になるための教育を受けていない』と語られてきました。ですから、秋篠宮ご夫妻だけで『将来の天皇』を育てようとするのには、難しい点があります。

いっぽう、現・皇太子さまは、天皇の長男として幼少の頃から帝王学を教えこまれてきた。そういう父の姿を目の当たりにしてきた愛子さまのほうが、より天皇の立場に馴染みやすいのではないかという考え方も当然ある」(前出・全国紙皇室担当記者)

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現在は天皇、皇太子ともに男性皇族だけが即位できるものと定められているが、それはあくまで明治時代に皇室典範が制定されて以降の、わずか130年の決まり事に過ぎない。日本の長い歴史をたどれば、女性皇太子、女性天皇は確かに存在している。

こうして、ルールが時代とともに移ろって来たことを考えれば、いずれ、新天皇の子である「愛子皇太子」「愛子天皇」への待望論が出てくることは、想像に難くない。

愛子さまも17歳になられ、そう遠くない将来、結婚適齢期を迎えることになる。一度、皇室を離れて民間人になってしまえば、後から皇族に戻ることは難しい。

「美智子さまは、紀宮さまが民間に嫁いでも大丈夫なように、さまざまな教育を行っていました。

愛子さまについても、現行制度のままいずれ皇室を離れるのか、それとも、女性天皇・皇太子が容認され、皇位継承権を得るのかによって、施すべき教育の内容がまったく変わってきます」(前出・久能氏)

秋篠宮の後の皇位継承者は悠仁さまになるのか、それとも、愛子さまになるのか。いずれにしても、いままでのように悠長に構え、問題を先延ばしにする時間はもう残されていない。

戦後、初めて訪れる「皇太子のいない時代」は、この国の皇室のあり方に様々な波紋を投げかけることになる。

「週刊現代」2019年4月6日号より

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