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全日本人ゴルファー必読!「手首を返す」スイングは大間違いだった

世界トップ選手が実践する最新理論とは

「日本のスイング理論は“ガラパゴス化”している!」

こう断言するゴルフ理論の書が、2019年マスターズトーナメント閉幕直後の4月17日に登場する。『世界標準のスイングが身につく科学的ゴルフ上達法』だ。著者の板橋繁さんは、ジェイソン・デイの母校であるオーストラリアの名門・ヒルズ学園ゴルフ部の元監督で、現在はゴールドワンゴルフスクールを主宰している。

ゴルフ歴20年、スイング理論は大好きだが、実践が伴わない編集部随一のゴルフ好きOが、世界最先端のゴルフスイングについて、板橋さんを相手にゴルフ問答を挑む!

(シリーズ第1回)

いきなり指導者失格の烙印を押されてしまった!

日本体育大学ゴルフ部で活躍した板橋さんは、チームメイトにのちの賞金王・伊澤利光を擁し、学生ゴルフ界の頂点を競っていた。

ところが、卒業後、ゴルフコーチを志してオーストラリアに留学した板橋さんを待ち受けていたのは、「君がゴルフを教えるのはまだ早い。まずは君自身が勉強しなくてはいけないよ」という予想もしなかった宣告だった。

──日本アマチュアゴルフ界のトップを走っていた板橋さんが、レッスンを禁止されたというお話には驚きました。その理由は何だったのでしょうか。

板橋「オーストラリアで初めて自分のスイングを披露したとき、現地のコーチが発した第一声は、『ベリー ヘビィスイング! シゲ(板橋さんのニックネーム)の打ち方はずいぶん重々しいな。スイングがガチガチじゃないか』。

私は、〈ゴルフを習う〉ために渡豪したわけではなくて、ヒルズ学園というゴルフの名門スクールで、現地のコーチたちと一緒に〈ゴルフを教える〉ことが目的でした。ところが、着任するや即座に、生徒にゴルフを教えることを禁じられたんです(苦笑)」

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  「生徒にゴルフを教えることを禁じられてしまって…」と苦笑する板橋さん

──板橋さんが日本で学んできたスイングと、彼らの教える技術とは、それほど違っていたのでしょうか。

板橋「スクールで教えていたのは、私が披露したスイングとは正反対。軽やかで、柔らかくて、身体に負担のかからないスイングでした。

ヒルズ学園は、世界中から才能あふれる子供たちが集まってくるトップクラスのゴルフアカデミーです。2015年に世界ランキング1位となったジェイソン・デイも、この学校を卒業しました。つまり、彼らが教えている“軽く柔らかいスイング”理論こそが、世界標準となっているメソッドだったのです」

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  世界ランキング1位にのぼりつめた経験をもつジェイソン・デイも、ヒルズ学園の卒業生だ photo by gettyimages

──当時の板橋さんのスイングはどのようなものでしたか。

板橋「特別に変則的だったわけではないんですよ。わかりやすく言えば、〈軸をつくって身体を止め、身体の正面で腕をビュンと振ってヘッドを走らせる〉スイングです。日本人ゴルファーなら、誰もがやっている打ち方でした。ゴルフ初心者に対して、“このように打ちなさい”と、理想のカタチとして教えられていたスイングでもありました」

──日本では「お手本」とされるスイングが、世界トップのゴルフアカデミーではまったく認められなかった、と。

板橋「ええ。『ベリーヘビー(重すぎる)!』と、完全否定です(笑)。ところが、日本ではいま現在も、〈軸をつくって身体の正面で振る〉という考え方が基本的に変わっていない。シングルプレーヤーやトップアマ、もっといえばプロゴルファーでさえ、当時の私と同じような打ち方をしている人がたくさんいます」