10代の頃人気モデルだったある女の子

当時私もよく一緒に仕事をしていたあるモデルの女の子は、10代のころから数々の雑誌の表紙を飾りかなり人気の女の子でした。ただ、未成年でも仕事中にタバコを吸ったり、スタッフを顎で使ったり……。他のモデルの仕事経歴をみんなの前で蔑むことや、「アイツうざい」「どけよ邪魔」などと乱暴な言葉を攻撃的に使うことが多々ありました。彼女からの攻撃的発言でショックを受けているモデルがいるにも関わらず、スタッフたちはその人気モデルに注意することもなくただ笑っている、という現場に私も居合わせたことがあります。

売れっ子だから傲慢でいい、というわけではもちろんないし、売れっ子で素晴らしいモデルもたくさんいる。ただ、10代で腫れ物に触るようにいつも扱われたら、驕ってしまう人も少なくないだろう Photo by iStock

やがて数年で人気のピークは過ぎ、以前ほど彼女をメディアで見かけなくなっていきました。友人たちから聞いたところ、仕事の減少とともに精神的にも不安定になっていったそうです。結婚や離婚でのトラブルもあったようです。

若いうちにそこまで苦労もせずにいきなりスターになってしまったら、驕ってしまうのも仕方がないと思います。しかし、「驕る平家は久からず」と言われるように、いつかは人気も下り坂になります。もしくは「別の形の人気」になるかもしれません。いずれにせよ、「若くてかわいい人気」がそのまま永続することはあり得ません。それでも現実を受け止めきれずに「一番売れていた頃の自分」のプライドから離れられずにいると、過去との比較の毎日になり、今を幸せに生きることが難しくなってしまいます。