4月14日 諫早湾干拓事業の潮受け堤防を閉鎖(1997年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

20年前のこの日、有明海の浅い海を干拓し、農地に改良するために、諫早湾が7キロメートルの潮受け堤防によって閉めきられました。この事業によって、堤防の内側には、670ヘクタールの農地が整備され、現在では50品目以上の作物が栽培されています。

干拓農地はミネラル分が豊富で、質の高い作物の生産が期待できます。一方で、干拓事業によって海が人工的に仕切られたこと、それによる湾内環境の変化が漁業不振を招いたとして、漁業者からは堤防の排水門を開けるよう求める声も挙がっています。

農業者側と漁業者側の間での意見の対立は現在も続いており、大きな社会問題となっています。

【写真】諫早湾の湾奥にある潮受け堤防
  諫早湾の湾奥にある潮受け堤防(中央の構造物)。右手が淡水化された部分 photo by gettyimages

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