米国が対中情報戦争の勝者となったとき、GAFAは解体される可能性

戦略的に見逃された独占巨大企業
大原 浩 プロフィール

印刷工が花形職種であった時代

ピーター・ドラッカーによれば、グーテンベルクの活版印刷が普及した後、しばらくは印刷業者や印刷工が時代の最先端職種で、今のIT起業家のように扱われた。実際、印刷成金が次々と登場し社交界・舞踏会の花形であったが、間もなくそれは終わる。

今振り返れば明白だが、「本」は中身(コンテンツ)が最も重要である。印刷という仕事の重要性は尊重すべきだが、あくまで中身を支える道具(縁の下の力持ち)である。

 

また、1876年にアレクサンダー・グラハム・ベルが電話の特許を取得。その後の世界は激変した。現代社会は電話なしには成り立たないが、印刷技術同様、日常ではほとんど電話は意識されない。

革新的技術が広く普及し、その技術が一般に普及し陳腐化する歴史が繰り返されている。ITテクノロジーは、水道・電力、鉄道のようなインフラになりつつあるとも言える。

したがって、GAFAのようなIT企業にも水道・電力、鉄道のような公共性が求められる時代がやってくるということである。