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朝鮮労働党幹部が激白「米朝首脳会談、決裂の戦犯は韓国だ」

北朝鮮はいま、こう考えている

5月1日からの新元号が、「令和」に決まった。それとともに日本では、新時代到来の雰囲気が漲っている。

だが、「新時代」などと期待しているのは日本だけで、世界は何も変化していない。それどころか、今後「後退」するのではないかと危惧されるのが、隣国の北朝鮮だ。

ドナルド・トランプ大統領と金正恩委員長が会談した「ハノイの決裂」から、1ヵ月が過ぎた。だが、いまだに北朝鮮は、その後のアメリカとの交渉について、「不気味な沈黙」を続けている。

先月10日に最高人民会議の「選挙」を行った北朝鮮は、来週11日に最高人民会議(国会に相当)を召集する。

北朝鮮はいま何を考え、米朝交渉を、ひいては朝鮮半島をどうしていくつもりなのか。また今後、日朝交渉に進展はあるのか。これまで約10回にわたって、不定期に行ってきた朝鮮労働党幹部への「間接インタビュー」の最新版をお届けする。

北朝鮮が模索する「新たな道」

――4月11日に、最高人民会議が平壌で開かれる。なぜこの時期に開くのか? 「ハノイの決裂」と関係はあるのか?

朝鮮労働党幹部: 「最高人民会議は例年、この日に開いている。昨年も、一昨年も4月11日だった。毎年この時期に開くのは、わが国で最も重要な祝日である『太陽節』(4月15日の故・金日成主席の誕生日)の直前だということと、春の種蒔きが始まる喜ばしい時節だからだ。

今年4月に、第13期最高人民会議の任期5年が終わるので、(3月10日に)新たに第14期の選挙を行い、687人の代議員を選出した。そして例年通り、4月11日に最高人民会議を開催するということだ」

――今回の最高人民会議では、何が目玉となるのか?

朝鮮労働党幹部: 「目玉は二つある。一つは、新たな国の方針を打ち出すことだ。アメリカや他国に頼らない自力更生、経済発展のための方針を打ち出す。

もう一つは、幹部の若返りだ。50代、40代、場合によっては30代の若くて優秀な人材を、大胆に幹部に登用していく」

――2016年5月に開いた第7回朝鮮労働党大会では、核建設と経済建設の「並進政策」を採択したが、昨年4月に開いた朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会では、核建設の看板を下ろし、経済建設に専念するとした。それは、初のアメリカ大統領との米朝首脳会談に臨むためだったが、今年2月の「ハノイの決裂」で、アメリカとの交渉合意も遠のいた。

そこで、今度の最高人民会議で、核建設のスローガンを再浮上させることはあるのか?

 

朝鮮労働党幹部: 「それについては言えない……。

ただ、金正恩委員長は今年元日の『新年の辞』で、こう述べておられる。

『アメリカが世界を前に行った自らの約束を守らず、わが人民の忍耐心を誤って判断し、一方的に何かを強要しようとし、相も変わらず共和国(北朝鮮)に対する制裁と圧迫を始めるなら、われわれも仕方なく、国家の自主権と最高権益を守り、朝鮮半島の平和と安定を成し遂げるための新たな道を模索していくこともある』

つまり、トランプ政権が態度を改めないのなら、こちらも新たな道を選択するということだ」

――4月15日の「太陽節」では、平壌で軍事パレードを行うなど、派手な演出を行うのか?

朝鮮労働党幹部: 「軍事パレードは考えていない。国連の経済制裁が続く限り、われわれは節約できるところは、節約していかないといけない。『太陽節』は、国民一人一人が、自分の気持ちとして祝えばよいことだ」

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